一歩一歩成長を遂げるモビリティデザイン部会!今後の活躍に期待も高まる!
次世代の新しい乗り物の提案を目的に、国内のエコ競技大会、デザインコンテストに参加している、機械工学モノづくり工房モビリティデザイン部会。昨年度は目標としていた『Ene-1』への出場は果たしたものの、思うような記録が出せず悔しい思いをしたメンバーたち。今年こそはという思いを胸に、5月24日(土)に福島県エビスサーキットで開催された大会『2025 WEVC(World Electric Vehicle Challenge) in EBISU』に臨みました。結果はいかに・・・。
昨年の活動を振り返りながら、本年度を展望します。
第34回自動車技術独創アイデアコンテストで入賞
2024年6月8日(土)に行われた『第34回自動車技術独創アイデアコンテスト』(公益社団法人 自動車技術会東北支部主催)で、当時機械工学科3年の(写真左から)茅野聖也さん(優秀賞)、佐藤智哉さん(優秀賞)、佐藤真聖さん(佳作)が入賞。日頃から部会での活動を通して、自動車に関連する安全性や快適さ等について追求している成果がここでも活かされました。

2024 Ene-1 MOTEGI GPに初出場!
同年9月15日(日)に栃木県モビリティリゾートもてぎ レーシングコースで開催された『2024 Ene-1 MOTEGI GP』(ホンダモビリティランド株式会社主催)に初出場を果たしたモビリティデザイン部会でしたが、700m地点にある上り坂を登り切れず、結果は記録なし。他のチームとの間には大きな差がある事を思い知らされました。それでも、自分たちが作成した車体がたくさんのトラブルを抱えながらも、実際にコースを走行することができたことは大きな前進であり、今後の活動に活かしていきたいと闘志を燃やしていました。

第17回新☆エネルギーコンテストでダブル受賞
大会での反省を踏まえつつ、改良を重ねて作り上げた車両を同年10月19日(土)に行われた『第17回新☆エネルギーコンテスト』(一般社団法人日本機械学会「技術と社会部門」主催)に出展。『前回のEne-1の反省と次回のエコランに向けて』をテーマに、車体重量を約半分に抑えて軽量化を図り、ギアやブレーキ等を変更した、新たな車体を発表し、見事「株式会社アド・ソアー賞」と「日本大学工学部校友会賞」に輝きました。

2024 WEVC in NATORIでリベンジ!
次に挑戦したのは、同年12月1日(日)に名取市サイクルスポーツセンター ミドルコースで開催された『2024 WEVC (World Electric Vehicle Challenge) in NATORI』(特定非営利活動法人 次世代モビリティエコラン協会主催)。大会の前日の夜にやっと完成した車両は様々な不備があり、最終成績は途中リタイアでしたが、4周強(約7km)を走ることができました。前回の大会後、フレームから新しく設計開発した車両を使用し、3ヵ月で大きな進歩を成し遂げたモビリティデザイン部会。メンバーたちは希望に満ち溢れた笑顔を見せていました。

機械工学モノづくり工房慰労会開催
3週間後には、機械工学科の先生方を交えてモノづくり工房サステナブルロボット部会との合同による慰労会が行われました。杉浦隆次教授から2部会の活動報告と今後に向けた激励の言葉が送られ、学科主任の佐々木直栄教授の乾杯の音頭で慰労会がスタート。次年度、機械工学科に入学する日本大学東北高等学校の生徒2名も参加し、先生方と学生の和やかな歓談の中、モノづくり工房のメンバーたちは互いの健闘を称え合いました。



2025 WEVC in EBISUで第2位に!
年度が替わり、部員も増えて新たな布陣で臨んだ最初のレースは、 5月24日(土)に地元福島県エビスサーキット西コースで行われた『2025 WEVC (World Electric Vehicle Challenge) in EBISU』。WP7.2-12バッテリ2個を使用し45分の競技時間での周回を競うこのレースで、オープン学生の部で2位に入る健闘を見せました。1周のみの記録でしたが、最下位だった前回のレースから順位を大幅に上げたことは、大きな自信につながりました。

第35回自動車技術独創アイデアコンテストで最優秀賞

6月7日(土)に行われた『第35回自動車技術独創アイデアコンテスト』(公益社団法人 自動車技術会東北支部主催)で、機械工学科3年の坂大小雪さんが大学・高専・専門校の部で最優秀賞を受賞しました。提案した「緊急車両走行ルートAIナビシステム」のアイデアは、問題視されている救急車と乗用車の衝突事故を未然に防ぐためのシステムで、実現性も高く社会的意義がある提案として評価されました。モビリティデザイン部会としては2度目の最優秀賞受賞になります。昨年10月からモビリティデザイン部会に所属した坂大さん。もともと医療系の機械を開発したいと思い機械工学を学んでいますが、モビリティデザイン部会は一からモノづくりに携われるので、楽しくてやりがいを感じているそうです。今後の大きな戦力として、期待を集めています。
機械工学モノづくり工房報告会
7月3日(木)には、サステナブルロボット部会との合同による機械工学モノづくり工房報告会が開催されました。これまでの活動に加え、開発した車体を使って製作過程やシステムについて説明しました。先生方からは技術的なアドバイスの他、活動に関する課題や安全対策に関する厳しい指摘もあり、学生たちは真摯に受け止めながら、エンジニアとしての資質を磨いていけるよう、さらなる飛躍を誓っていました。


2025 WEVC in NATORI で絆深まる!
9月14日(日)、名取市サイクルスポーツセンターミドルコースにて開催された『2025 World Electric Vehicle Challenge in NATORI』では、練習走行で軽快な走りを見せていたものの、本番は車体トラブルがあり記録は1周のみ。思うような走りはできませんでしたが、猛暑の中、チーム一丸となって課題に取り組んだことで絆はさらに深まったようです。次のレースに向けて、今回の教訓が生かされていくことでしょう。


★2025 WEVC in NATORIの様子はこちら

代表の山本環さん(機械工学科4年)は、「昨年度は結成して初めてエコランの大会に出場し、一つ目標を達成できて安堵した気持ちもありましたが、前日の車検に通らず夜中まで車両を整備したり、大会ギリギリの完成になるなど、上手くいかないことが多々ありました。しかし、活動自体はとても楽しく、4月に新入部員も増えて益々充実した部会になってきました。本年度、まずは完走を目指して頑張りますので、応援よろしくお願いします!」と意気込みを語ってくれました。
機械工学科公認学生団体として、先生方の全面的なバックアップを力に、サステナブルロボット部会とともに大いに活躍してくれることでしょう。活動を通して技術を磨き、人間力を高め、未来のロハスエンジニアを目指して頑張るみなさんを応援しています!
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