日本大学の教育理念は「自主創造」であり、知的好奇心を持って「自ら学ぶ」、「自ら考える」および「自ら道をひらく」能力を身につけ、新しい道を切り拓くことを意味しています。日本大学工学部では、この理念のもとで、「ロハス工学」をキーワードとした教育・研究活動に取り組んでいます。ロハス(LOHAS)とは、“Lifestyles of Health and Sustainability”の頭文字をとった略語で、「健康で持続可能な生活様式」と訳されます。「ロハス工学」は、そのような生活様式を工学的観点から支援しようとするものです。日本大学工学部においては、「人と地球に優しい」などの問題意識をもちながら、研究を進め、専門的な知識や技術を学んでいくことができる環境が整えられています。また、その研究成果を地域や社会全体に公表し、地域や社会の発展に資することができるように還元していくことも大切です。
そのため、工学を修得する者には、科学技術の利用が社会活動に及ぼす影響などを見定める能力も求められます。したがって、学生の皆さんは、専門分野の知識の修得に努め、論理的・批判的思考力や問題発見・解決力を身につけるのみでなく、教養も含めた幅広い分野の知識の修得にも注力し、豊かな知識や教養に基づく高い倫理観を身につけることを心がけてください。その一方で、学部行事やサークル活動などにも積極的に参加することにより、人とのつながりや地域との関わりの中からも多くのことを学び、人の輪を大切にしながら豊かな人間性を育み、日本大学教育憲章で身につけるべき能力として掲げられているコミュニケーション力やリーダーシップ・協働力の修得につなげることも重要です。
大学における学びは、「学修」と呼ばれます。「学修」は、学び修めること、すなわち、学んで能力を身につけることを意味します。能力を身につけるためには、継続的に努力することが大切です。継続的に努力することは、あきらめない気持ちで新しいことに果敢に挑戦する能力の修得につながります。また、努力を続けながら、時には、謙虚に自己を見つめ、振り返ることも重要で、これを繰り返すことで省察力が身につきます。大学生活において身につけるべきこれらの能力は、大学卒業後に社会人としての知識や能力獲得力の向上につながり、活躍の場を広げることができます。日本大学工学部では、教職員が一丸となって学生の皆さんの学修をサポートする体制を整えています。
日本大学工学部では、これからの日本を担う一流の技術者・研究者に必要な能力を身につけ、自分の可能性を切り拓いていくことができる人材の育成を目指しています。