6月16日(月)、建築歴史意匠研究室(速水清孝教授)では、日本の伝統工法である焼杉の製作実習を実施いたしました。
焼杉は、主に杉板の耐候性を高めるべく表層を焼いて外壁に使う工法で主に関西圏で長く用いられてきたものです。
つくり方は、3枚の板を筒状に組み合わせて番線で縛り、塀に立て掛け、筒の下に新聞紙を詰め込み、火をつけます。板の隙間から、もうもうと炎が上がっていき、一定時間たったら板の筒を地面に置き開くと、火が消え、3枚の板の片側が真っ黒に焼けた焼杉となります。
近年、建築史家であり建築家の藤森照信 氏がこれを再発見して、建築家に注目されるようになってきています。

8月のオープンキャンパスでは、今回製作した焼杉の板をインスタレーション等に使用して研究室前のテラスに展示する予定です。