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建築学科の浦部智義教授(建築計画研究室)らが復興設計賞(作品:葛尾村復興交流館あぜりあ)を受賞しました

復興建築の新たな可能性を具現化した設計が高く評価される

 この度、復興デザイン会議において、建築学科の浦部智義教授と建築計画研究室が計画・設計並びにその後の運営にも携わった『葛尾村復興交流館あぜりあ』(葛尾村、一般社団法人 葛尾むらづくり公社、株式会社はりゅうウッドスタジオ、本学部浦部智義研究室)が復興設計賞を受賞しました。復興デザイン会議は、復興研究の推進と復興政策・復興計画・復興設計技術の確立と普及、技術者・政策立案者・計画者・設計者の教育の推進を図るもので、本会では復興政策賞、復興計画賞、復興設計賞が設けられており、今回は第五回目になります。

『葛尾村復興交流館あぜりあ』は、復興の拠点施設として2018年6月に開館。浦部教授もメンバーである縦ログ構法研究会で開発した、木材を縦に並べてパネル化する縦ログ構法の他、『百石の家』の愛称で村民に親しまれていた古民家の廃材も利用されており、風土や特性に鑑みた地域の日常も意識しながら復興に資する施設となっています。

原⼦⼒災害という複雑で困難な災害からの取り組みとして復興建築の新たな可能性を具現化し、地域のシンボルとなる空間の質を作り上げている点などが評価されて、復興設計賞として表彰されました。

受賞に際して

 ワークショップ等のプロセス、敷地の特性を生かしたデザイン、大きな家の様な居場所ができる空間性や縦ログ構法はじめ木の振興など、建築の計画・設計の側面だけでなく、開館後に村内外の方に多様に利用されている状況や運営の工夫にも焦点を当てて頂き、プロジェクトに長く携わっている私達としても大変光栄です。(浦部智義教授)

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