水環境分野の専門家として県内水質改善と環境保全活動の普及に貢献
この度、元土木工学科教授である日本大学名誉教授 中村玄正先生が第72回県文化功労賞を受賞しました。この賞は福島県の文化、学術、教育の向上に大きく貢献した県民を称えるもので、科学部門(自然科学分野)での受賞は17年ぶりとなります。
中村先生は上下水道などの環境工学・衛生工学が専門で、1971(昭和46)年から2008(平成20)年まで日本大学の教壇に立ち、水質浄化や公共用水域の水質保全の研究に取り組んできました。中でも猪苗代湖の水環境保全に向けた研究に力を入れ、県環境審議会の会長を務めた際には条例の制定にも尽力。水環境悪化防止を目的とした条例としては全国で初となりました。
現在も、自身が立ち上げたNPO法人で腐敗によって水質悪化を招く水草回収に取り組みつつ、猪苗代湖湖心と流入河川のデータを基に論文を執筆中です。
表彰式は11月3日福島市で行われます。
工学部での研究活動から今日まで、中村先生が福島県内の豊かな自然の維持に果たした役割は大きいものです。
この度の栄えある受賞につきまして、工学部教職員一同、謹んでお祝い申し上げますとともに、今後益々のご活躍をお祈りいたします。
■新聞記事はこちら
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20231005-810001.php