2年目の活動を終え、さらに進化を続ける『ロハスの池プロジェクト』
2月28日(火)、5412教室にて、『令和4年度 古川池の持続可能な防災親水公園化プロジェクト(ロハスの池プロジェクト)報告会』が行われました。古川池の独自の特徴を活かしつつ、治水・利水・環境保全といった多面的機能を最大限に引き出し、その機能を円滑に持続させる方法について、地域の方々や行政とともに検討しているロハスの池プロジェクト。昨年度発足され、現在、プロジェクトリーダーの手塚公裕准教授を中心に、土木工学科教員10名と古川池愛護会のメンバー3名、上下水道コンサルタント2名を含めた産学官民連携で進めています。令和4年度の報告会には、地域住民の方々や郡山市役所から職員2名も参加。まず、手塚准教授がプロジェクトの概要について説明し、続いて卒業研究生や大学院生が調査研究の状況について報告を行いました。
■学生たちが1年間取り組んだ研究の成果を報告
■次年度のプロジェクト展開に期待も高まる
次にプロジェクトメンバーである土木工学科の教員から報告を行いました。まず、プロジェクトを統括する手塚准教授が、水環境システム研究室全体の活動報告と令和5年度に実施する研究内容及び見学会などの地域を対象とする活動の予定について説明しました。中野和典教授からは植生浮島を使った研究だけでなく、イベントの企画についての提案がありました。金山進教授はスライドを見せながらシミュレーションを使った古川池の流動特性について、仙頭紀明教授はふとん籠を使った護岸の研究例について説明を行いました。
その他、次年度以降の予定として、梅田信教授は古川池の水環境変化の計測について、知野泰明准教授は近世の堤防改修に使われた工法の導入について、笠野英行准教授は木をメインにした橋の設置について説明しました。
続いて、郡山市役所の職員の方が現在進めている徳定川を中心とした「流域治水」事業について説明され、放水路整備により古川池周辺地域への負担軽減につながることを示唆しました。新たに加わったプロジェクトメンバー(オリジナル設計株式会社 牧乃瀨統 氏,東建土質測量設計株式会社 安藤和哉 氏)からも意見が出され、活発な意見交換の場にもなりました。
最後に古川池愛護会の髙橋晋也会長がご挨拶し、学生たちの研究への取り組みを労い、さらに公園化プロジェクトが発展することを切に願いました。また、平晋建設株式会社に勤務する卒業生の富澤さんが古川池第3池・第4池の間の道路拡張工事の報告を行いました。髙橋会長はまちの復活のために尽力していきたいと述べ、地域住民の皆さまのご協力を仰ぎました。
3年目に向け新たなメンバーも加わり、産学官民連携はより強固なものとなり、ロハスの池プロジェクトは益々活発化していくことでしょう。研究の成果にも期待が高まっています。