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福島県立白河実業高等学校電気科2年生35名の皆さんに出張講義を行いました

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 令和5年2月15日(水)、福島イノベーション・コースト構想推進機構の事業として福島県立白河実業高等学校で出張講義を行いました。当日参加してくれたのは電気科2年生35名の皆さん。普段の授業でもさまざまな角度から工学に触れている皆さんが、大学での研究や学びへの期待を抱いて臨んでくださいました。



 今回のメインテーマは「ロボットの基礎,仕組み,デモンストレーション」。日本大学 工学部 機械工学科 今林亘助教による「ロボット工学の基礎」の講義からスタートしました。今林助教は「ロボットとは何だ?」というところから、有名なアニメキャラクターの話を織り交ぜつつ、ロボット工学の全体像やロボットそのものの構成要素、システム、制御についてわかりやすく解説しました。




 講義で概要をつかんだ後は、いよいよ4脚歩行ロボットのデモンストレーションです。デモのサポートは機械工学科4年の石野竜之介さん。石野さんは、機械工学科の武藤教授と今林助教とともに、「4脚歩行ロボットの歩行制御のための 制御系設計」という研究テーマで、学会発表も行っています。 全長約50センチメートルの4脚歩行ロボットの動きにくぎ付けになっている生徒さんたちの様子が印象的でした。




 続いては遠隔操作ロボットシステムについてです。現在各種設備の保守点検にも重用される遠隔操作ロボットですが、その性能や稼働を左右するのがマニピュレーターと言われるアーム部分。実際に大学とネットワークをつなぎ、遠隔操作を体験して頂きました。これからさまざまな活用先が見込まれる分野ですから、貴重な体験ですね。
 2019年度電気電子工学科卒業の田巻怜先生(写真右上)も生徒に混ざって、真剣な表情で操作してくださいました!



 講義も後半、日本大学工学部についての紹介に入ります。まずは今林助教が工学部の立地や機械工学が目指すロハス工学のモノづくり、学びのコースについて解説。在籍するサステナブルシステムズデザイン研究室が研究する持続可能なロボットたちも紹介しました。趣味の話題、学生時代に出場したロボコンのことや郡山の素晴らしさを経験談として語ると、ちょっと笑いも巻き起こっていました。大学の先生がぐんと身近に感じたのではないでしょうか。




 そして、最後に登壇したのは白河実業高校OBでもある、機械工学科1年 佐久間祐哉さん。先輩はタイムスケジュールから学ぶ授業の内容、お楽しみの学食メニューまで、大学生の毎日を思い描けるようなプレゼンテーションを披露。中でもロボコンサークルを自ら立ち上げ、出場に向けて活動を進める様子は、まさにこれからの日本大学工学部の熱さを表しているようでした!




 生徒さんから「大学に入る前に不安に思っていたこと、頑張ろうと思っていたことは何ですか」との質問には「授業が大変なのでは、と少し不安でした。でも、難しそうに見える製図も友達と教えあったりできるから大丈夫!積極的に資格を取ろうと思って入学しました」と回答。同じ高校の先輩だから、感覚も近いし、現実味がありますね。
締めくくりとして、代表の生徒さんから御礼の言葉を頂戴しました。「様々なロボットの仕組みを知ることができて良かったです。来年度、ロボット競技大会に出場する生徒もいるので、今日教えていただいたことを忘れずに学習に活かしていきたいと思います。本日はありがとうございました。」力強い言葉をいただき、こちらまで嬉しくなりました。ぜひ皆さん頑張ってください!

 終了後には「ロボットの仕組みが聞けて良かった。先輩のように頑張っていこうと思った」「大学生活の一日がわかってよかった。大学って楽しそうだと思った」などの感想の声が聞かれました。会場の外では、懐かしい担任の先生と感激の対面をする佐久間さんの姿も見られ、話題盛りだくさんの出張講義となりました。

 白河実業高等学校2年生の皆さん、ご参加いただきありがとうございました。ロハス工学への興味が湧いてきたでしょうか。自分たちの先輩も活躍する日本大学工学部。もっと知りたいと思ったら、ぜひ次はキャンパスへ足を運んでみてください。オープンキャンパスでお待ちしています。

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