産学官民が連携して取り組むロハスの池プロジェクトに
住民の期待も高まる
11月15日(火)、5412教室にて、『古川池の持続可能な防災親水公園化プロジェクト(ロハスの池プロジェクト)中間報告会』が行われました。昨年度発足されたロハスの池プロジェクトでは、古川池の独自の特徴を活かしつつ、治水・利水・環境保全といった多面的機能を最大限に引き出し、その機能を円滑に持続させる方法について、地域住民(古川池愛護会等)や行政(郡山市)とともに検討しています。現在、プロジェクトリーダーの手塚公裕准教授を中心に、土木工学科教員8名と古川池愛護会のメンバー3名、上下水道コンサルタント1名を含めた産学官民連携で活動を推進しています。中間報告会には、地域住民の方々や郡山市役所から職員2名も参加。各研究室で行っている調査研究の状況やプロジェクトメンバーが各専門分野の研究について説明を行いました。
ロハスの池プロジェクトの研究に取り組む学生たちがその成果を住民の方々に報告
まず、手塚准教授がプロジェクトの概要について説明しました。次に、卒業研究生や課外講座の学生が進めている研究の状況について報告を行いました。
続いて、学内のプロジェクトメンバーによる報告を行いました。
その他、治水について金山進教授、環境水理について梅田信教授、整備・維持管理について子田康弘教授、地盤について仙頭紀明教授、景観・歴史について知野泰明准教授が、今後の研究活動の概要や方向性について説明しました。
次に学外メンバーの古川池愛護会・事務局長の畠良一氏が中間報告を受けて、今後の植生浮島の維持管理等について意見や要望を述べました。
さらに、プロジェクトメンバーと住民の方との意見交換を行われる中で、郡山市役所の職員の方が現在進めている阿武隈川治水対策として、工学部キャンパスエリアを含めた金屋地区の河道掘削の状況について説明しました。また、郡山市が行っている調査結果についても共有していきたいと述べました。
最後にまとめとして、古川池愛護会会長の髙橋晋也氏(左の写真)がプロジェクトへの期待や今後の抱負について話すとともに、産学官民の連携を図って古川池の親水公園化を目指していきたいと明言しました。
学生たちにとっても、地域に根差した研究活動を通して社会に貢献できることはやりがいがあり、研究に励むモチベーションにつながっているようです。この場をお借りして、報告会にご参加いただきました皆様に感謝いたします。これからも産官学民一体となってロハスの池プロジェクトを推進し、古川池の治水・利水・環境保全に努めて参ります。