清掃活動を通して、産官学民の連携が更に深まり
『ロハスの池プロジェクト』への期待も大いに高まる
10月22日(土)、工学部の教員・学生と古川池愛護会による古川池の清掃活動『秋の陣』が行われました。24年ほど前から毎年春と秋に、土木工学科の水環境について学ぶ研究室等の学生・教員が中心となって行われてきた徳定川清掃活動は、現在、キャンパス周辺の4町内会で結成された古川池(徳定川)愛護会(会長:高橋晋也氏)を中心とした住民との協働で、古川池を中心に実施されるようになりました。昨年度、ロハス工学センタープロジェクトとして設置された『古川池の持続可能な防災親水公園化プロジェクト(通称:ロハスの池プロジェクト)』も発足し、連携を図りながら古川池の治水対策や環境整備の実現に向けて研究活動を行っています。この日の清掃には学生25名、教員4名、卒業生9名を含む総勢100名以上が参加。環境生態工学研究室(指導教員:中野和典教授)は第3池を、環境水工学研究室(指導教員:梅田信教授)と水環境システム研究室(指導教員:手塚公裕准教授)は第4池を担当してゴミの収集にあたりました。また、大学院の授業や課外講座の一環として参加した学生たちも大いに活躍してくれました。
品川萬里郡山市長(左下の写真)も激励に訪れ、感謝と労いの言葉をかけてくださいました。品川市長は、「皆さまの志が郡山市を動かしました。次は福島県、そして国を動かしましょう。郷土を愛し、自ら大事にしていこうと取り組んでいけば、目的は達成されます。郡山市も皆様と、ともに歩み走っていきたいと思います」と決意を新たにされていました。町内の住民である県議会議員の山口信雄氏は、「県としても河道掘削等の治水対策を行い、しっかりと水環境整備を行っていきます」と、同じく市議会議員で愛護会事務局の山根悟氏は、「古川池の持続可能な防災親水公園化プロジェクトのメンバーとして、学生たちと一緒に愛護活動ができることを地元民としても幸せに感じています。これからも産官学民で連携していきながら、古川池の親水公園化を目指してまいります」と力強く宣言しました。プロジェクトの代表を務める土木工学科の手塚公裕准教授(右下の写真)も「古川池での水質浄化等の研究実績を活かしていけるよう尽力します」と研究への意気込みを述べました。
「春にも参加しましたが、ゴミの量が減っていないなと思いました。毎年継続していくことが大事だと思いました」と話す学生たち。清掃活動を通して地域に貢献できることにやりがいを感じているようです。久しぶりに多くの卒業生も参加してくれました。「大学時代に池に入って清掃していた頃が懐かしいですね」、「当時、古川池の泥を採取して研究を行っていたので、現在の状態がどうなっているのか気になります。研究成果につなげていってほしいですね」、「少しずつゴミが減って、水質も良くなっていけばいいなと思います」と、今も変わらない地域への想いを語ってくれました。
ご参加いただいた皆様ありがとうございました。今後も取り組みの輪を広げていき、古川池の環境保全に努めてまいります。また、多くの学生の皆さん、地域の方々のご参加をお待ちしています。