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【機械工学科・電気電子工学科】日大工学部×トヨタ×郡山市「地域連携課題解決型PBL授業」始動!

課外講座「福島で挑戦する水素を活用した新たなまちづくり」

 日本大学工学部では地域連携、課題探求力、コミュニケーション力を養うとともに、地域における企業や大学の役割、価値観の見識を深め産業を支える人材育成を目的して、課題解決型授業(PBL:Project Based Learning)を展開しています。今回のPBLは「郡山で挑戦する水素を活用した新たなまちづくり」をテーマに機械工学科と電気電子工学科の学生・大学院生が参加しました。10月4日に第1回目として機械工学科の杉浦隆次教授よりPBLの活動の趣旨について紹介があり、講師としてトヨタ自動車株式会社 CJP企画部/水素事業推進部の東谷勝氏をお招きし、「福島で挑戦する水素を活用した新たなまちづくり」と題して水素利用の現状や課題について講演していただきました。その後、各グループでどのような課題について取り組むのかを話し合いました。

機械工学科の杉浦教授

 杉浦教授からはPBLについてご説明していただいた。PBLは学生自身がテーマを設定し、チームで協働しながら課題の発見・調査・解決策の提案までを行う実践的な授業です。本PBL活動では、郡山市とも連携しており、問いを立てれる力、社会に働きかける力を伸ばすだけでなく、地域への理解を深める地方産業の持続的発展を支える新たな視点を育む機会にもなります。社会的リアリティがある本テーマについて自分自身の問題として考えることで、実践的な思考力と協働スキルを身につけることを目指します。

トヨタ自動車株式会社の東谷氏

 東谷氏からは福島での水素社会に関する取り組み、モビリティーで現状活用されている燃料電池車両、水素を用いたカーボンニュートラルへの取り組み、防災への水素活用を紹介していただき、加えて、それらの課題についてご説明いただいた。例えば、それらの取り組みの中の課題の一つとして「使う側・つくる側・インフラの3すくみ状態」があり、産業の発展が相互依存しながらも、どれか一方が進まないと全体が進まないという課題についてご説明いただいた。最後に、野口英世の言葉「私たちに変えられることが二つある。一つは自分自身、もう一つは未来だ」を引用して、「皆さんの柔らかい頭で考えたアイディアで、福島、そして日本の水素の未来を変えていきましょう」という学生へのメッセージで講演は締めくくられました。

グループディスカッションの様子



 郡山市農商工部産業創出課様より郡山市の情報資料をいただき、東谷氏の講演を踏まえて各グループで取り組む課題について考えました。
 本PBL活動は今後学生主体で取り組みを続け、中間報告会、政策提言の成果報告会を行っていく予定です。

本PBLのファシリテーター

機械工学科教授 杉浦隆次
機械工学科教授 井口史匡
電気電子工学科専任講師 江口卓弥