
この度、建築学科 辻村壮平准教授(写真右)が公益社団法人自動車技術会「2024年度技術部門貢献賞」を受賞しました。この賞は部門委員会活動において多大な貢献が認められた方に贈られるもので、辻村准教授は車外騒音部門委員会での委員会活動が高く評価されました。
環境心理学や音響工学の視点から健康で快適、そして魅力あふれる建築環境を目指して研究を進めている辻村准教授。自動車技術会では車外騒音部門委員会に所属し、音源としての自動車騒音の予測・評価の技術から、環境影響や道路周辺住民の意識・反応に与える影響まで多岐に渡る問題に取り組んでいます。環境心理学における統計学の専門知識を駆使して、車の出す音が人にどう影響するのか、エンジン音だけでなく道路とタイヤの摩擦音にも着目し、2018年度から騒音データの分析や住民の反応調査を行ってきました。
また、今年7月26日(水)に開催されたフォーラムNAGOYAでは、「人にやさしい『道路周辺の音環境』を目指した取り組み」をテーマにした車外騒音部門委員会の企画運営に携わり、当日は司会進行及び全体を取りまとめるファシリテーターとしても活躍。現在、本会の幹事も務めるなど、これまでの功績が高く評価され受賞につながったと思われます。
受賞に際し、辻村准教授は日頃から支えてくれる家族への感謝の気持ちとともに「賞を賜り大変光栄に存じます。これまでお世話になった諸先輩方、朋輩に深く感謝しております」と謝意を示し、「これからもよりよい道路周辺環境の構築に寄与していきたい」と抱負を語っています。
一見すると、建築とはかけ離れた自動車技術分野で、独自の研究手法からアプローチし唯一無二の存在として輝きを放つ辻村准教授。今後のさらなるご活躍を祈念しております。
★公益社団法人自動車技術「車外騒音部門委員会」のHPはこちらから