『住民主導型橋梁セルフメンテナンスモデルの構築と実装』が建設マネジメントの発展への貢献が認められる
8月3日(月)、公益社団法人土木学会建設マネジメント委員会において『2020年度 建設マネジメント委員会 研究成果発表会・表彰式』が開催され、土木工学科コンクリート工学研究室(現:構造・道路工学研究室)が、グッド・プラクティス賞を受賞しました。この賞は、建設マネジメントの実務において、創意工夫に富み建設マネジメントの発展に貢献が認められる意欲的な取り組みに授与されます。当研究室は、これまで住民との協働による道づくりや橋のメンテナンス等の活動、小中高校生を対象に社会インフラの重要性を理解してもらうための教育活動に取り組んできました。その取り組みの一つとして、2019年度(第37回)建設マネジメント研究発表・討論会で発表した『住民主導型橋梁セルフメンテナンスモデルの構築と実装(浅野和香奈研究員・子田康弘教授・岩城一郎教授)』が評価され、今回の受賞となりました。道路橋管理者の約7割を占める各市町村では、財政力や技術力の面から日常的に施設の状態を把握することは容易ではありません。そこで、当研究室では、一般市民が点検できるツールとして簡易橋梁点検チェックシートを考案し、住民主導による橋梁点検と清掃活動をあわせた新しいインフラ整備モデルを構築。福島県平田村をはじめとする県内外の市町村で取り組みを実施し、活動の輪を広げています。今後、このような取り組みが建設マネジメント分野の実務的な発展に寄与するものとして、学会からも大きな期待が寄せられています。
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