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ご存じですか?五十嵐ホール、五十嵐奨学金の由来について

 

 4月10日、新潟から五十嵐澄夫様、弘子様ご夫妻が桜花爛漫の本学部キャンパスをご訪問されました。この日は、林理事長も工学部を訪問されていたため、記念撮影を行い、林理事長から感謝の意が述べられました。その理由は以下のとおりです。

 五十嵐様のご子息の雅史さん(平成6年度建築学科卒業)は、ご病気により29歳の若さでお亡くなりになりました。雅史さんにとって、郡山で過ごした4年間の学生生活は最も充実したときだったようで、ご両親に大学のこと、研究室のこと、下宿のことなどをいつも楽しそうに語っていたのことです。

 ご両親は、雅史さんの遺志を受け継ぎ、「母校のお役に立てれば」と、工学部に対して多額のご寄付をされました。工学部では、当時建設中であった教室棟の建設資金の一部に使わせていただき、70号館1階7014教室を五十嵐雅史さんに因んで、「五十嵐ホール」と命名いたしました。平成18年の70号館竣工の際には、南側に桜の木を記念植樹いたしました。「五十嵐桜」です。

 また、「工学部の学生さんのために」と工学部奨学基金へもご寄付をいただき、その資金のもとに「五十嵐奨学金」を創設し、学業成績が優秀で、人物が優れている学生に対して奨学金を給付することとなり、これまで200名近い学生が「五十嵐奨学金」を受給しています。

 五十嵐様ご夫妻は、毎年、桜の開花時期にこの「五十嵐桜」の成長を楽しみに工学部を訪れています。植樹のときは、小さなソメイヨシノでしたが、ご夫妻、雅史さんの思いとともに、満開の花を咲かせてくれています。