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建築学科1年の守谷莉珠さんと3年の横田真也さんが宅地建物取引士資格試験に合格しました

難関資格、宅地建物取引士資格試験に見事合格!

 この度、建築学科1年の守谷莉珠さんと3年の横田真也さんが宅地建物取引士試験に見事合格しました。不動産取引の専門家である宅地建物取引士は、宅地建物取引業法に基づき定められている国家資格。毎年20万人以上が受験する人気の資格ですが、合格率は15%という難関の試験です。建築学科では資格試験予備校と提携して、学内で受講できる宅建講座を開講し、受験する学生をバックアップしています。この講座の説明会をきっかけに宅建への挑戦を決意した二人。それぞれの合格までの道のりについてお話を聞きました。

在学中に建築に関わる資格をたくさん取ることが目標
建築学科1年 守谷 莉珠さん(群馬県・前橋工業高校出身)

 在学中に何か資格を取りたいと思って入学して、すぐに宅建講座の説明会があり、将来役立つ資格だと聞いて、受験することを決めました。5月から毎日1~2時間、独学で勉強し、毎週土曜日に行われる講座は総復習のために受講。講座内のテストにより、どの程度理解しているか確認できるので、大変役立ちました。試験は10月でしたが、夏休みに入ってから少し勉強をさぼってしまい、残りの1か月は毎日5時間くらい必死に勉強して、過去問4、5年分の知識を詰め込みました。しかし、試験には過去問にはなかった問題が出たこともあり、自己採点では合格ラインすれすれで、発表になるまでの1か月間はドキドキしながら過ごしました。合格したとわかった時は、まさか本当に受かると思っていなかったので、とても嬉しかったです。「まだ1か月ある」と前向きに捉え、諦めずに頑張った甲斐がありました。その後、宅建で勉強した内容が授業に出てくると、知識が身についていることが実感でき、さらに理解も深まりました。

 資格試験の勉強をする上で大事なのは、インプットするだけではなく、アウトプットすることです。実際にテストを受けてみると、どれだけ理解しているかが確認でき、正答率が上がればモチベーションも上がって勉強が続けやすくなります。働きながら、資格を取るのは難しいため、学生のうちに取ることができて少し気が楽になりました。これで、二級建築士試験に注力できます。高校時代に建築CAD検定2級や危険物取扱者乙4種の資格を独学で取得した経験があるので、二級建築士試験も工業高校で培った知識を活かして独学で挑戦しようと思っています。将来の夢は設計の仕事に携わり、大きな建物を造ること。そのために、建築に関わる資格をいろいろ取りたいと考えています。

挑戦したその先に、得られる達成感とパワーアップした自分
建築学科3年 横田 真也さん(福島県・日本大学東北高校出身)

 2年生の時、資格試験予備校の説明会があり、資格を持っていると強みになると言われたことと、試験がどういうものなのか挑戦したいと思い、宅地建物取引士の資格取得をめざしました。大学が資格試験予備校と提携しているため、宅建講座は学費が安くて受講しやすかったのも理由の一つです。2年生の10月に受験した時は、1点足りずに不合格となってしまい、それがとても悔しくて3年生になって再度チャレンジしました。1回目の反省点として、難しいところを単に暗記しただけで内容を理解していなかったのがよくなかったと思い、一つひとつ内容を確かめたり、実例を調べたり、しっかり知識として身につけていきました。最初は面倒だなと思うこともありましたが、理解を深め難題をクリアしていく中で、大きな達成感を得られるようになると、勉強がどんどん楽しくなりました。おかげで、宅建の試験にも合格して、大変満足度の高い経験をすることができたので、挑戦して良かったと思います。

 もともと自動車やバイク、自転車など機械関係に興味があったのですが、今後の自動車業界のことや趣味を職業にしたときの弊害などを考えて建築学科を選びました。今はこの選択で間違っていなかったと思っています。建物の中身をより深く考え、数値化して答えを導き出すという仕事が自分に合っていると感じ、将来は構造設計の方に進みたいと考えています。直接的に宅建の資格が必要な仕事ではありませんが、建築に対する考え方や法令上の制限などの知識は活かせると思います。
 勉強しても資格試験に合格できるかどうかはわかりませんが、考え方の幅が広がることは間違いありません。自分に合わないと思えばやめてもいいし、頑張ろうという気持ちがあれば続ければいい。世の中、体験してみないとわからないことがたくさんあります。難しいことの方ができた時の達成感は大きいですし、苦労したことは後々まで記憶に残っていくでしょう。まずは挑戦することが大事だと思います。