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総合教育の川嶋正士教授がハンガリー言語学研究センターで講演しました

9月8日(木)、総合教育の川嶋正士教授がハンガリーの首都ブダペストにあるHungarian Research Centre for Linguistics(ハンガリー言語学研究センター)で講演しました。この講演は、独立行政法人日本学術振興会とハンガリー科学アカデミーの間で行う二国間交流事業の研究促進のため、川嶋教授がハンガリー言語学研究センターのMarcel den Dikken上席教授の招待を受けて行われたものです。川嶋教授の講演の題目は “Toward the comprehension-based teaching of English grammar” で、英文法教育における合理的な理解の重要性を主張したものでした。講演は,教育英文法の母体となった規範文法の歴史を俯瞰したのちに教授の中心的研究課題である5文型を例にとり、その利点や編成上の問題点,更には文法理論的立場から代案を提示するものでした。日本で知らないものはいないほど普及した5文型ですが、日本以外の国でこれを用いた英語教育は行われておらず、川嶋教授によると、来場した研究者たちは、新鮮な驚きをもって興味深く聞いていたとのことでした。11月にはハンガリーよりMarcel den Dikken教授とÉva Dékyány博士が来日し、日本大学大学院総合社会情報研究科にて川嶋教授の博士前期・後期課程のゼミや講義と合同開催で講演を行う予定となっており、日本とハンガリーの学術研究の促進に大いに貢献することが期待されます。