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生命応用化学科
Department of Chemical Biology and Applied Chemistry

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有機化学への興味から
生命応用化学を学ぶ
安部優歩さんのストーリー

- 日本大学工学部および生命応用化学科を選んだ理由は?

私は高校時代に1番好きな科目が化学でした。
大学に進学して化学をより詳しく学びたいと思い、化学科への進学を決めました。
化学科に進学したいと決めましたが、一口に化学科と言っても、理学部の化学科や工学部の化学科、農学部の化学科など様々です。
また、化学科の中でも応用化学や生命化学、物質化学、環境化学など多岐に渡ります。

その中で特に私は、生命化学と応用化学に興味がありました。
しかし、高校生でまだ化学について詳しく知らない中で、どちらの化学を学びに大学へ進学するか決断することはできませんでした。
その時、本学ではどちらも学べると知り、入学を決意しました。

- 特に興味を持った授業や分野は?なぜ興味を持ったの?

1年次から現在まで、受講できる科目はほぼすべて履修してきましたが、特に有機化学に興味を持ちました。
本学科の3本柱である応用化学、環境化学、生命化学の中で応用化学にあたる化学です。

私たちの身の回りのものは、有機化学を利用してできたものばかりです。また、糖質や脂質、タンパク質も有機化合物です。
私たち人間は有機化合物に支えられており、私たちは有機化学と密接に関わり合って生きていることを授業で学びました。

だからこそ、有機化学は奥が深く、興味を持ちました。授業の中でも、有機化学の基礎となる必修の有機化学Ⅰ,Ⅱや、
そこで学んだ知識を応用した選択科目の有機材料化学、有機合成化学、生体物質化学Ⅰ,Ⅱなどの授業は特に好きな科目でした。
また、有機化合物の分析を行うための知識を学べた分子構造解析、機器分析化学も印象深かったです。

My Story 生命応用化学科 安部優歩さん02
My Story 生命応用化学科 安部優歩さん03

- 今の研究室を選んだ理由は?

有機化学系の研究室で、特に有機合成を行いたいと思ったことが1番の理由です。
また、この研究室は、有機合成でも、私たち人間を構成するDNAと関連する研究を行っています。
そのため、入学理由にもなった、応用化学と生命化学を組み合わせた、
どちらの分野にも関連した研究を行える研究室だと思ったからです。

- これまでの学びを通して、成長したと感じるのはどんなこと?

私はこれまでに、応用化学・環境化学・生命化学の3分野に特化した化学を中心としたできる限り多くの授業を受講しました。
その過程で、化学だけでなく、生物学や物理学についても学ぶことができました。
そして、身の回りで起きている些細な現象から自然現象まで、様々な現象を以前よりも深く、
多方面的な視点から考えることができるようになったと思います。

そして、入学前は知らなかったロハス工学に触れました。ロハスとは、健康で持続可能な生活スタイルのことです。
私は、本学での学びを通して、化学的な視点だけでなく、多方面的視点から、私たち地球のため、未来のために考えて、貢献できる化学者になりたいという夢を見つけることができました。

また、本学は日本にある大学の中でも、学生数はトップレベルの大学です。学生は全国各地から集まっています。
そのため、考え方や感じ方が異なる本当に様々な人がいます。だからこそ、化学実験やグループ学習を通して、
協調性の難しさや大切さを学びました。さらに、様々な人がいるからこそ、自分の意見を持つこと、
それを周りの人に伝えることの重要性を感じました。

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- 将来の目標は?学んだことをどのように活かしていきたい?

化学に興味を持つ、今の私を形作っているのは、地元山形で過ごした18年間の経験のおかげです。
大学進学を機に、地元を出たことで、私はそれ以前には気が付かなかった地元の魅力を知りました。
私は本学での学んだことを活かして、大好きな地元に恩返し、これからの地元の未来に化学的アプローチから貢献できる人になりたいです。
そして、本学に進学したからこそ学べたロハス工学や化学を自分なりに
地元に還元できるような、化学系を活かした仕事に就きたいと考えています。

My Story 生命応用化学科 安部優歩さん06 My Story 生命応用化学科 安部優歩さん06
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Profile

生命応用化学科 安部優歩さん

安部 優歩さん
生命応用化学科4年 ナノバイオ研究室

(山形県/米沢興譲館高等学校 出身)

「私たち人間は、有機化合物に支えられている!」

身の回りのものは、有機化学を利用してできたものばかり。糖質や脂質、タンパク質も有機化合物です。有機化学は奥が深く、学びがいがあります。

高校生に伝えたい
工学部の魅力は?

日本大学は、学生数が多く、全国各地から学生が集まる大学です。そのため、様々な地域出身の人と関わることができ、色々な影響を受けることができます。私は、大学進学を機に、地元を出ることが不安でした。しかし、日本大学で多くの人に出会い、刺激を受け、私の世界は大きく広がりました。それが日本大学の魅力だと感じています。

生命応用化学科は、応用化学、環境化学、生命化学の3本柱を軸にし、有機化学や無機化学、分析化学、化学工学、電気化学、物理化学、バイオインフォマティクスなど幅広い化学を学ぶことができます。高校時代の私のように、化学を学びたいがどのような化学分野に特化した化学を学びたいかまだ分からない高校生は多くいると思います。そのような高校生に本学および本学科を進めたいです。選択肢の幅を早いうちに狭めるのではなく、本学科で幅広い化学を学び、そのうえで将来について、化学について考えて欲しいです。

また、理系学部に進学したいが、何学部に行きたいかが分からない高校生も多くいると思います。化学は、私たちの身の回りの現象や物すべてと関わっています。ロハス工学を意識した、地球や未来のために物事を幅広い化学的な視点から思考できると、世界は違って見えると思っています。私は、そのような人が今後、社会では求められていると感じています。それを実現できるのが、本学科の最大の魅力であり、進路に悩む高校生に勧めたい理由です。

1年次
1年次
動画を繰り返し見直して、
復習を重点的に行う

オンライン授業が中心で対面では受講できなかったため、授業の内容を理解しにくく、苦労しました。たくさんの必修科目は基礎として重要な内容だったので、動画を繰り返し見直し、特に復習を重点的に行うようにしていました。

2年次
2年次
実験レポートや課題提出など、
忙しく充実した日々

実験では、初めて扱う器具、行う動作、目にする現象など、新たな発見や学びが多く、実験を通して知識もより深く身についたと思います。実験レポートや他科目の課題など、学修したことを確実に定着させることを意識して勉強していました。

3年次
3年次
対面授業開始で
大学生らしい生活

全てが対面授業となり、ようやく大学生らしい生活が送れるようになりました。1年、2年よりさらに専門的な科目が増え、後学期に配属される研究室や進路を意識した科目を履修。授業間の休憩や放課後などの隙間時間を利用して効率よく勉強しました。

4年次
4年次
今後の進路に向けて動き出す1年。
大学院進学のために努力

卒業研究と並行して、今後の進路に向けて動き出す1年になります。有機化学系の研究は地道な努力が必要不可欠です。大学院進学を考えながら、4年間の学びの集大成となる成果を残すため、日々努力していきたいです。

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Profile

坂口 暁都さん
生命応用化学科 2022年度卒業
(栃木県/黒磯南高等学校 出身)

就職先
MGC
エレクトロテクノ
株式会社

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- 日本大学工学部および生命応用化学科を選んだ理由は?

日本大学工学部は地元の栃木から近く、就職に強い印象がありました。
また、私の高校時代の副担任が日本大学工学部出身だった為、
色々お話を聞き、日本大学工学部に行きたいと思いました。
生命応用化学科を選んだ理由としては、化学の勉強が好きだったため、
大学では専門的な化学について勉強したいと強く思い、日本大学工学部生命応用化学科を選びました。

- どんな研究に取り組んでいましたか?

私はケイ素系化合物を用いた新規熱硬化性樹脂の創製の研究に取り組んでいました。
5Gの登場により、様々な分野でIoT化が進むことが期待されています。
しかし、5G通信では伝熱損失が大きくなり、信号劣化が起きてしまうため、
伝熱損失を抑える低誘電特性、高耐熱性を有する基盤材料の開発が求められています。
そこで、低誘電特性、耐熱性に優れた新規熱硬化樹脂の創製についての研究をしていました。

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- なぜその研究に興味を持ちましたか?

5Gが登場し、様々な分野でIoT化が進むにつれて、高速通信に対応した基盤材料の開発はとても重要です。
そこで、私が創製した材料が基盤材料の一部として使用されることで、
人々の生活をより豊かにできると思い、この研究に興味を持ちました。

- 研究や学びを通して、ご自身が成長したと感じるのはどんなことですか?

わからない事をそのままにしないようになったことです。
高校時代までは、わからない事があればすぐ諦めていましたが、大学での学びや研究を通して、
わからない事があればすぐ調べる癖がついたことは成長したなと感じます。
また、一人で解決できない課題があったときは、友人達と課題解決に向けて取り組んでいたので、
コミュニケーション能力も高まったと思います。

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Look up to Senpai 生命応用化学科 坂口暁都さん08

- 将来の目標は何ですか。また、学んだことをどのように活かしていきたいですか?

まずは、配属された部署の業務について徹底的に学び、仕事に慣れることが目標です。
そして、上司から仕事を任された際に、「坂口がいれば安心だ」と思ってもらえるような存在になりたいです。
また、内定先には卒業研究で実際に使用した装置がいくつかあったので、
その経験や大学で学んだ化学の知識を活かし、製品の品質向上に向けて頑張っていきたいと思います。

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坂口さんが学んだ研究室はココ!

有機材料化学研究室

教授:根本 修克 /
専任講師:市川 司

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プラスチック製品の形で私たちの生活に密着している「高分子」は、電子産業などにおいても精密成型材料、注型材料、封止材料あるいは接着剤などとして用いられています。その中で耐熱性、すなわち熱に強い高分子は幅広い用途に用いられています。また、天然に豊富に存在する元素であるケイ素を含む高分子は優れた耐熱性を示すため、ケイ素を含む新しい骨格の有機材料・高分子材料を作り出すための研究を行っています。

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未来を創るロハスエンジニアに、キミも。
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