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日本大学工学部で学べる
ロハス工学×
土木工学とは
4つの役割
「つくる」
まちを“つくる”
大都市から始めたインフラ整備は都会の人々のくらしを豊かにしましたが、地方のインフラ整備はまだ遅れています。地方の人々が望むインフラを整備し、風土や景観に合ったまちづくりを進めること、そして震災からまちを復興することが、いま土木に求められています。
「たもつ」
インフラを“たもつ”
我が国のインフラの多くは、高度経済成長期に造られました。今後、人間社会と同じようにインフラの高齢化・老朽化が進むと、高速道路トンネルで生じたような崩落事故が起こる恐れがあります。インフラに対しても、人と同じように専門のドクターが病気やケガを治す「医療行為」が必要になります。
「まもる」
環境を“まもる”
いま、土木では自然を取り戻したり、環境をより良いものにするための取り組みを進めています。たとえば湖や川などの水質改善、失われた干潟や自然河岸などの生態系の修復、生ごみなどの有機廃棄物からのエネルギー回収技術の開発などです。環境保全と修復もまた、土木の大事な役割です。
「ふせぐ」
災害を“ふせぐ”
地震や津波、気候変動に伴う集中豪雨による災害を防ぎ、人々の暮らしを守ることも土木の重要な役割です。将来起こりうる地震や津波、豪雨の規模を想定し、構造物を安全に設計したり、橋を補強する、住民に防災教育を行うなど、防災における土木工学の役割はとても大きいのです。
土木工学科の
4年間の学び
Forefront of research
研究最前線
RESEARCH 1
ロハスの橋プロジェクト
実物大モデルを使った丈夫で長持ちする橋に関する研究
インフラの長寿命化は財政の厳しい地方にとって最重要課題の一つです。「ロハスの橋」プロジェクトでは国内で初めて大学のキャンパス内に実物大の橋梁モデルを新たに作製し、各種耐久性試験を行うことにより、丈夫で長持ちする橋を実現させるための研究を行っています。
RESEARCH 2
緑を活用したグリーンインフラの開発
水質浄化及び水貯留・循環機能を備えた緑を活用したグリーンインフラの開発
キャンパス内に設置された「ロハスのトイレ」試験機3号。再生可能エネルギーのみでの稼働が可能で、水を自給自足し、生じる排水はゼロ。防災避難所などの超高頻度の使用に耐える自立型トイレの構築をめざし、企業との共同研究を進めています。
RESEARCH 3
地震災害を軽減する技術
地盤模型を使った加振実験による地震災害を軽減する技術の研究
東日本大震災は、盛土や斜面の崩壊、液状化により数多くの被害をもたらしました。工学部では東日本大震災をはじめとする国内外の地震の揺れを精密に再現できる2次元振動台を導入しました。この振動台上に地盤模型を作製し加振することで、地盤が崩壊するメカニズム、どの程度動くか予測する技術、さらにそれらを防止するための対策技術の研究を行っています。
RESEARCH 4
津波や洪水のシミュレーション実験
水防災シミュレーション装置による流れが及ぼす影響についての研究
2011年3月に発生した東日本大震災による津波は東北から関東にかけて甚大な被害をもたらしました。ここでは、津波や高潮、洪水を再現する装置を用いて構造物による流れの制御効果や被害を軽減するためのシミュレーションを行っています。
ロハスの池プロジェクト
工学部キャンパスに隣接する古川池をロハスの池のケーススタディとして、地域住民とともに持続可能な防災親水公園化プロジェクトを推進しています。
Lohas Pond
Project
Teacher introduction
教員紹介
阿部 慶太 准教授
地盤災害軽減研究室
Career
ロハス工学×土木工学を
学んだ先に
卒業後に活躍できる
分野が広い
いま、多くの地方自治体や企業では復興を担う人材を求めるとともに、インフラを造るだけではなく、治すための技術を身につけた技術者を求めています。公務員、JRやNEXCOグループ、総合建設業、道路・鉄道・電力系の建設業、設計調査コンサルタント、製造業など幅広く多様な分野で活躍できるのが土木の強みです。
土木工学科の進路実績
■令和5年度就職状況と最近の
主な進路実績
【公務員】国土交通省、経済産業省、防衛省、福島県庁、岩手県庁、山形県庁、宮城県庁、新潟県庁、茨城県庁、栃木県庁、静岡県庁、東京都庁、警視庁、県警、郡山市役所、福島市役所、宇都宮市役所、静岡市役所、草加市役所、日立市役所、石巻市役所、東京都特別区など 【教員】千葉県、栃木県、茨城県、群馬県、福島県、静岡県など 【公益企業】東日本旅客鉄道(株)、東海旅客鉄道(株)、首都高速道路(株)、東京地下鉄(株)、(株)ネクスコ東日本エンジニアリング、(株)ネクスコ・エンジニアリング東北、(株)ネクスコ・メンテナンス東北、首都高メンテナンス(株)など 【建設業】〈総合建設業〉大成建設(株)、清水建設(株)、(株)大林組、(株)奥村組、(株)熊谷組、飛島建設(株)、鉄建建設(株)、日鉄パイプライン(株)、佐藤工業(株)、五洋建設(株)、戸田建設(株)など 〈道路系〉(株)NIPPO、日本道路(株)、前田道路(株)、大林道路(株)、鹿島道路(株)、フジタ道路(株)など 〈鉄道系〉東鉄工業(株)、仙建工業(株)、第一建設工業(株)など 〈電力系〉(株)ユアテックなど 【設計調査コンサルタント】〈総合設計〉(株)復建技術コンサルタント、日本シビックコンサルタント(株)など 〈地盤系〉応用地質(株)、国土防災技術(株)など 〈測量系〉(株)パスコなど 〈環境系〉(株)日水コン、オリジナル設計(株)など 【製造業】太平洋セメント(株)、東栄コンクリート工業(株)など 【その他】日本郵政グループ など
道路技術研究グループ 舗装チーム 専門研究員
永塚 竜也さん
(2010年度土木工学科卒業)
JABEE認定のおかげで、超難関の『技術士 総合技術監理部門』の資格を早期に取得
社会インフラを支える道路舗装の技術者として更に活躍の場が広がる
国内の道路舗装の延長は100万kmを超えています。この膨大な道路舗装を長期的に使い続けるためにどうすればよいかといった問題を解決するには、道路舗装が壊れるメカニズムを解明し、その対策を検討する必要があります。こうした仕事を先頭に立って行うのが、土木研究所です。道路技術研究グループ舗装チームでは、舗装の点検・診断方法や、経済的なマネジメントに関する研究、環境改善に寄与する研究など、新しい舗装技術の開発・研究を進めています。民間企業との共同研究もある現在の仕事において、研究の成果を最大限に引き出すためには全体を俯瞰した総合的なマネジメント能力が求められることから、技術士専門分野の最上位に位置付けられる『総合技術監理部門』の資格を取得しました。JABEE認定プログラムにより卒業と同時に修習技術者になることができ、ほぼ最短で技術士の資格も取得。そのおかげで早くから管理技術者として数多くの業務を経験できたことが、ステップアップにつながる原動力になっています。安全で快適な道路空間を提供するとともに、将来的に自動運転が主流になれば、益々、きめ細かな道路管理と舗装技術の向上が必要になるでしょう。ぜひ土木工学を学んで、社会インフラを支える道路舗装の技術者を目指してほしいと思います。
公務員試験対策講座
土木工学科では、土木技術職の公務員を目指す学生のために、専門科目に重点を置いた公務員試験対策講座を実施しています。1年次の後期より受講できます。
Civil servant examination
preparation course