日本大学工学部の生命応用化学科を選んだ理由を教えてください。
化学が好きで、理論を学ぶだけでなく、それを社会の技術や製品に応用することに興味がありました。普通高校出身ですが、ものづくりに興味があり、化学工学を学べるということで生命応用化学科に進学しました。
学部3年次のころに大学院進学を考え始めました。4年次からの研究だけでは短くて専門的なところまで学べないと考えたからです。始めた研究をやめてしまうのはもったいないという気持ちもありましたし、せっかく大学に入ったのだから、大学院での学びという貴重な経験をしておきたい、と進学を決意しました。
工学部で学んで良かったこと、成長したこと、身についたことはありますか。
工学部では、理論だけでなく「どうすれば実際に活用できるか」という視点で学ぶ機会が多く、課題を論理的に整理し、最適な解決策を考える力が鍛えられました。
大学院では、研究室の仲間と切磋琢磨してやってこられたことがとても良い経験でした。3人でお互いに刺激を与えあいながら研究を進めていきました。
就活で役立ったアイテムや工学部の支援があれば教えてください。また、就活で感じた日本大学工学部の強みはありますか。
自主性を尊重する研究室ということもあり、できることは全て自分で用意しました。「化学工学」を学んだことが就活に結び付いているので、これは他にはない強みだと感じます。将来を考えて研究室を選べるのは魅力です。
内定した企業を志望したのは、どのような理由からですか?
学術研究団体である化学工学会に入っているとさまざまな企業の話を聞く機会があり、とても勉強になります。学部4年の時からこちらの企業説明を聞いていました。実際に自分が就活に入った大学院1年次に改めて説明会に参加したところ、依然とかなり方針などが変わっていて、力を入れている点も異なっていたので、変わり続ける企業という点にとても魅力を感じて志望しました。
株式会社レゾナック:採用情報
就職活動を振り返って、成功の決め手や企業が採用を決めた理由は何だと思いますか?
自分がやってきた研究をどのくらい伝えられるかが重視されていた印象があります。技術職に採用されていたのは全員大学院生でした。1社に集中していて、ひとつひとつの選考の間に色々な情報を入れて企業研究も深めていきました。
決め手は自分の研究に対する取り組み方と研究内容が企業の方向性とマッチしていたという点だと思います。実社会の課題に即した研究を行っていたので、伝わりやすかったということに加え、CO₂回収という地球環境問題とすぐに結びつく研究は企業がめざすものと同じでした。
就職活動で失敗した経験があればお聞かせください。
失敗ではありませんが、もっと熱心に研究していればもっと熱意を持って伝えられたのではないかと感じています。もっと研究を突き詰めなくては、まだまだ勉強を続けなくては、と気を引き締めています。
入社後の目標や将来の夢は何ですか?
自分のこれまでの知識や考え方を活かせる仕事をしたいです。経験を積んで、社会に貢献できるように成長していきたいと思います。
後輩にアドバイスをお願いします。
就活はとにかく早めに、余裕を持って取り組むことが大事です。「ダメだったら次!」という少し軽い気持ちが逆に良い結果に繋がったと思うので、どんな結果もあまり重く受け止めずに進むことが功を奏すと思います。
日本大学工学部の魅力をあげるとしたら、何だと思いますか。逆に短所・デメリットに感じることはありますか。
自分の努力次第でいくらでも成長できる環境があるというのが工学部の魅力かなと思います。ゴールの見えない研究はたいへんでしたが、何とかうまくいって良かったです。
最後に、工学部での一番の思い出をお聞かせください。
研究室の仲間たちと過ごした、何気ない日々が、一番の思い出です。同期やTAで知り合った後輩たちとも仲良くなって会津などに旅行に行ったりしました。