自らの頭で理解して行動。
圧倒的に多い学校推薦は力強い武器
本田 隆浩さん
情報工学専攻博士前期課程修了/ネットワークソフトウェア研究室
(福島県 福島東高等学校出身)
エヌ・ティ・ティ・データ先端技術株式会社に就職
2023年4月入社
日本大学工学部の情報工学科を選んだ理由を教えてください。
ものづくりがしたかった、ということも含め、いくつかあるやりたいことに関われそうと思ったからです。
工学部で学んだこと、身についたこと、また良かったと思うことは何ですか?
工学部で学んだと感じるのはネットワーク系の実習です。実機を使った演習は他ではあまり見ないかと思います。ネットワーク系は覚えることも多く面白味を感じにくい分野ですが、実機を触って演習することで楽しく興味を持って取り組めました。
人間の言語をコンピュータで解析する、AIモデルのプログラミングについての研究を進め、AIのボットが雑談の中からおススメ映画を紹介する簡単サービスなどを作りました。
「食品ロス低減に向けた献立推薦推薦システムの提案」では電子情報通信学会ネットワークソフトウェア(NWS)研究会若手研究奨励賞を受賞することもできました。
就職活動のスタートから内定までのプロセスを教えてください。
自己分析を兼ねて、逆求人サイトに登録。自分のやりたいことと相手からの見え方を分析しました。
<現在の内定承諾先企業の場合>
大学院1年次
- 8月
- 2週間のインターン参加
- 1月
- ES提出
- 2月
- 最終面談、内定 *面接は一回だけです
就活で役立ったアイテムや工学部の支援があれば教えてください。また、就活で感じた日本大学工学部の強みはありますか。
学校推薦ですね。他大学と比べて圧倒的に多いと思います。
またアイテムという類だと、逆求人サイトですね。相手からの評価が知れるので便利です。
就職活動の成功の決め手や企業が採用を決めた理由は何だと思いますか?
自分の目指すエンジニア像が先方の育成しようとする社員像と一致したと聞きました。向上心が強く、面白い技術にどんどん手を出す、という人物にはITエンジニアの資質があるそうです。こういうものをつくりたい、だから何が必要かを考えるタイプです。また、なんでもやればなんとかなるとの考えでいろいろやってきたので、その前向きな部分が気に入っていただけたとも伺っています。
就職活動で失敗した経験があればお聞かせください。
正直にオブラートで包まずに話してしまったことです。特に企業の課題点の説明にはきれいな言葉を使うように心がけましょう。
入社後の目標や将来の夢は何ですか?
面白い技術に関わりたい、と思っています。そのためにも周りから技術的にも人間的にも信頼を得られるように成長していきたいです。会社として取り組んでいる、オフィスへの言語処理技術のさらなる導入には興味があります。特に公共事業分野で対話形式のオンライン対応サービスなどを構築して、ITに苦手意識を持っているお年寄りの方なども「取り残さない」システム開発を心がけていきたいなと思います。
後輩にアドバイスをお願いします。
[内面的な部分へのアドバイス]
自らの頭で考えて行動するようにしてください。自分のことなのに他人事で済ませる方が多いように感じます。他人の意見をそのまま受け入れるのではなく、様々な意見を聞いてから、自分の中で覚えるのではなく「理解」するように努めることが肝要かと存じます。
[就活でのアドバイス]
わからないから行動しないのではなく、わからないからこそ行動しましょう。企業もそれを見越して説明会のようなインターンシップを開催しています。まずは早期に行うインターンと名のついた説明会に参加してみましょう。就活での基本的なことを、どの会社も同じように、まるでスピーカーで歌うように繰り返しています。数社行ってみればなんとなくやるべきことが見えてくるはずです。また、逆求人サイトにも登録してみましょう。特に取り組んだことがなくても、自分が普段の生活や他社とのかかわりで感じたことをもとに簡単なESを書いて登録すれば、少なくとも何社からは連絡が来ます。そこで興味を持ってくれた会社とのやり取りから自己分析、ESの作成などを行って本番に臨むのがよいかと思います。
最後に、工学部での一番の思い出をお聞かせください。
会津大と共同の取り組みで、学生だけでソフトウェアをつくったことです。モノづくりの面白さに気付けただけでなく、多くの開発仲間と出会うことができました。