平成29年8月8日(火),本学部は,郡山市において大雨などの際に水田をダムのように利用し,水田に雨水を一時的に貯めて浸水被害を軽減させる「田んぼダム」の実証実験を行う「水田の多面的機能実証事業」における連携協力に関する協定書を郡山市と締結しました。締結式は郡山市役所で行われ,出村克宣学部長と品川萬里市長が協定書に調印しました。
本協定書では,①「田んぼダム」による多面的機能(浸水被害軽減)の効果確認に関すること,②「田んぼダム」普及拡大に配慮すべき条件整理に関すること,③気候変動の影響による水害に備える取り組みに関すること,④その他,本協定の目的遂行上必要な事項に関することの4項目で連携・協力していくことが盛り込まれており,台風や局地的豪雨などで冠水する被害が多い郡山市内地域の上流域の水田において,本学部の持つ工学技術を用いて「田んぼダム」の効果を検証するなどの,水田の多面的機能の実証事業を取り組むことにより,都市部に集中する浸水被害の軽減や地域社会の安全・安心の向上に寄与することが期待されます。