電気通信普及財団「第32回テレコムシステム技術賞」を受賞しました

 この度、情報工学科の源田浩一教授が日本電信電話株式会社NTTネットワークサービスシステム研究所等と共同で発表した論文「Multi-staged Network Restoration from Massive Failures considering Transition Risks」が、公益社団法人電気通信普及財団「第32回テレコムシステム技術賞」を受賞しました。電気通信普及財団賞は昭和60年度より情報通信技術の普及、振興を目的に、情報通信における社会科学的又は工学技術的観点からの優れた著作や研究論文を表彰しております。今回(2016年度)のテレコムシステム技術賞には47件の応募があり、うち入賞3件、奨励賞4件が選ばれました。本論文は激甚災害で通信ネットワークが大規模故障となったとき、どのような順番で復旧すると効率よくトラヒックを回復できるかを検討したものです。災害時における通信網の疎通の迅速な復旧と二次障害の抑制を線形計画法の枠内で定式化し、先行論文と比較して優位な技術を提案している点や計算量削減のために提案したヒューリスティックな解法の有効性も示されている点などが評価されました。実用化への期待も込められており、今後の研究活動にも注目が集まっています。

電気通信普及財団「第32回テレコムシステム技術賞」はこちら