Mobility Lab

教授:伊藤 耕祐

ロハスを実現するために機械工学を学ぼう!

健康で持続可能な暮らし方(ロハス)の実現に向けてエネルギーは重要です。近未来社会における人や物の移動手段(モビリティ)には、次世代自動車に加え、それらを動かすエネルギー源の脱炭素化が不可欠です。その他の様々な機械システムもすべて再生可能エネルギーのみで稼働することが必須です。夜間給電できない太陽光発電の短所を蓄電池で補うように、様々な機械装置が相互に補完し合い有機的に機能する統合エネルギーシステムが必要です。当研究室では、建築物やモビリティのエネルギー需給のシミュレーション手法を開発し、様々な統合エネルギーシステムの提案を目指しています。良い技術でも、利便性・経済性や快適性を損なうと普及しません。当研究室が開発した「浅部地中熱ヒートポンプシステム」による空調は、省エネで快適な室内を実現し健康の維持・増進に役立ちます。さらに、災害に強い社会を実現するために、地震でも揺れにくく室内のお年寄りや家具の転倒リスクが低い「免震」住宅が有効ですが、高価格のため普及していません。当研究室では、摩擦を応用した安価な免震機構の開発を、OBの建築家と摩擦材の専門企業との協働で進めています。

研究テーマ
  • 再生可能エネルギーによる給電・給熱および蓄電・蓄熱システムの研究
  • 建築物やモビリティーのエネルギー需給シミュレーション手法の開発
  • 建築物の空調(冷暖房・除加湿・換気)の実験とシミュレーション解析
  • 免震住宅模擬構造物の地震応答特性の実験とシミュレーション解析
  • 摩擦を応用した住宅用免震機構の開発(摩擦・摩耗の基礎と応用の研究)

実験設備・装置

  • 1.エネルギー自立型住宅の
    エネルギー需給シミュレーション例

  • 2.福島県浅部地中熱実証住宅

  • 3.災害時に避難所になる商業施設

  • 4.小型模擬構造物による地震応答解析例

  • 5.摩擦・摩耗試験機

  • 6.白色干渉計による摩擦面のナノ3D形状解析例

  1. エネルギー自立型住宅のエネルギー需給シミュレーション例
  2. 福島県浅部地中熱実証住宅(当研究室の学外実験住宅)
  3. 災害時に避難所になる商業施設(学生の提案)
  4. 小型模擬構造物による地震応答解析例
  5. 摩擦・摩耗試験機
  6. 白色干渉計による摩擦面のナノ3D形状解析例

機械工学は、技術革新をもたらす機械の開発や設計に直接役立つだけではありません。機械工学の基礎技術は、エネルギー問題の解決、健康増進、安全な住宅など、様々な異なる分野にも応用でき社会全体の革新に貢献しています。ここで紹介した研究内容はその一例です。皆さんも機械工学を学んで未来社会を変える技術を提案してみませんか? ロハスを実現するために技術ができることは何かを共に学び、考え、研究しましょう!

教授:伊藤 耕祐