Mechanical Lab

教授:齋藤 明徳

「ものづくり」をしっかりと支えるために

皆さんは粘土細工をしたことがあるでしょうか?
粘土の塊から人や動物など様々な造形を作り出すことができます。その工程で、私たちは自分が作業しやすい角度に粘土を置き直したり、その逆に、粘土に対して体の向きを調整したりしながら、作業を進めて行きます。複雑な形状の機械部品を加工するために、これと同じような動作を行う多軸工作機械という機械があります。多軸工作機械は、マリンプロペラや自動車のボディの金型など複雑で美しい曲面を金属材料から工具を用いて削り出します。
このように工作機械を使えば、人間が加工するよりも、高速・高精度に加工することが可能です。しかし、面白いことに工作機械で加工しても、全く誤差がなく加工することは不可能です。 そこで、私たちの研究室では、1.工作機械がもつ誤差を評価する方法、2.加工で生じる誤差の原因、3.付加価値を生む加工方法 について研究を行っています。

研究テーマ
  • マシニングセンタの位置決め精度の決定因子の解明
  • 5軸マシニングセンタの性能評価方法の開発
  • ミーリング加工における表面粗さの生成機構
  • FDMによる樹脂の他材料への付着加工
  • スマートデバイスを用いた機械加工面の評価

実験設備・装置

  • 1.レーザ干渉計

  • 2.ボールバー

  • 3.3Dプリンタ

  • 4.卒研発表

  • 5.誤差のある機械加工面

  1. レーザ干渉計
  2. ボールバー
  3. 3Dプリンタ
  4. 卒研発表
  5. 誤差のある機械加工面

何かをつくること、それは人間の本能的な行動の一つなのかも知れません。現在の世の中では情報が先行していますが、人間は肉体が存在する以上、自動車、航空機などの移動体、洗濯機、掃除機などの家電といった物理的な”もの”が無くては生活できません。そうした機械を作り出すには、工作機械、機械加工の知識は欠かせません。そこは奥深いプロフェッショナルの世界です。興味さえあれば、経験は後からついてきます。その世界に、一緒に一歩を踏み入れましょう。

教授:齋藤 明徳