Bio Lab

教授:片岡 則之

細胞レベルで生体の機能を探る・制御する技術を研究します。

生体は、内的にも外的にも重力や流れ、伸展といった力学刺激にさらされており、これ ら力学刺激は生体機能の維持や病気の発生に深く関与しています。例えば、心臓は拍動を 繰り返し、血管内を血液が流れ、血管もつねに伸縮を繰り返します。全ての血管内面を一 層に覆っている内皮細胞は血流状態を感知して機能を変化させますが、その機能変化が動 脈硬化などの血管病変の発生に深く関わっていることが知られています。ところで、細胞 の力学特性は細胞の機能と密接に関わっており、機械工学的な解析が細胞機能の解明に役 立ちます。さらに近年、iPS細胞などを用いた組織再生の可能性が示唆されていますが、 幹細胞から組織を作り出す際には、必ず機械工学技術が必要になります。本研究室では、 「生体の機能」を探り、「健康に活かす技術開発」を目指します。

研究テーマ
  • 生体内血流環境を模擬したフローチャンバーにおける血管細胞の応答解析
  • 実験室での微小重力環境実験装置の開発
  • 脱分化脂肪(DFAT)細胞を用いた新規再生医療技術の開発
  • ガン細胞の転移観察3次元培養システムの開発
  • 3次元培養システムを用いた金属ステントの生体適合試験装置の開発

実験設備・装置

  • 1.レーザー顕微鏡

  • 2.培養室

  • 3.細胞インキュベーター

  • 4.生体内血流環境を模擬したフローチャンバー

  • 5.生体内力学環境を模した実験装置

  • 6.他大学との合同セミナー

  1. レーザー顕微鏡
  2. 培養室
  3. 細胞インキュベーター
  4. 生体内血流環境を模擬したフローチャンバー
  5. 生体内力学環境を模した実験装置
  6. 他大学との合同セミナー

マイクロバイオエンジニアリング研究室では、細胞、分子レベルで機能を探る、また制御する研究を行なっています。独自の装置を設計・開発・製作しています。機械工学をベースにした次世代の新規医療技術に結びつく研究を行なっています。

教授:片岡 則之