2021-03
我々の身近にある池の多くは、治水・利水・環境保全の機能を有していますが、それらの機能を十分に活かしている場所はほとんどありません。工学部に隣接する古川池も同様に、様々なポテンシャルが十分に活用されていない状況にあります。一方、全国に16万か所ほどある溜池は、維持管理を担う人材不足や自然災害による決壊リスクを考慮して廃止する場所も出てきています。本プロジェクトでは、古川池の独自の特徴を活かしつつ、治水・利水・環境保全といった多面的機能を最大限に引き出し、その機能を円滑に持続させる方法について、地域住民(古川池愛護会等)や行政(郡山市)とともに検討していきます。また、その方法を実際に古川池に適用して効果を検証します。将来、古川池を『ロハスの池』のケーススタディとして広く発信することで、全国で活用されずに埋もれている池の再生を進めることが目的です。
第1期/ | 古川池を知る(R3.6~R5.3) |
●水量、水質、底質、植生、親水性の調査 |
●治水・利水・環境保全のための研究 |
令和4年度は、古川池の持続可能な防災親水公園化に向けて、現況の把握を主とした研究活動を継続した。研究成果の一部は、学会や地域住民向けの報告会において発信した。また、地域連携や学生教育のために清掃活動や見学会を実施した。主な概要を下記に示す。
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第2期/ | 理想の姿を考える(R5.4~R7.3) |
●整備方法の検討 | |
●維持管理方法の検討 |
第3期/ | 効果を検証する(R7.4~) |
●整備・維持管理の効果を検証 |
2021.07.05 プロジェクトキックオフミーティング
2021.07.13 古川池第2池での植生浮島実験:隔離水界の準備(ブルーシートの設置)
2021.08.05 植生浮島による水質浄化能力の調査
2021.08.05 植生浮島による水質浄化能力の調査
山根 悟