大学院の進学ススメタイトル 大学院の進学ススメタイトル

大学院修了生クローズアップ

大学院修了生クローズアップ 木村さんメインイメージ

建築分野の多様な専門知識を
身につけるために

人々の暮らしの基盤となる建物に興味があり、それをつくる仕事に就きたいという思いから、建築を学ぶために大学に進学しました。入学当初から理系なら大学院進学は当たり前と思っていましたが、実際に学んでみて、建築は奥が深く、大学院でもっと専門知識を身につけてから就職した方が良いと感じました。また、法改正により学部卒業と同時に一級建築士の受験資格が得られることになり、働きながら勉強するよりも学生のうちに取得しておいた方が良いだろうと思ったことも進学を後押しする要因になったのです。

大学院修了生クローズアップ 画像01

安全で耐久性の高い建物を
つくるための研究に取り組む

私は鋼構造デザイン研究室に所属し、3次元解析モデルを使った鉄骨造建築物の耐震改修手法に関する研究に取り組みました。主に斜交トラスで構成された鉄骨置屋根構造体育館の耐震補強効果を検証するとともに、ダイヤモンドトラスの剛性や構成する部材についても検討しました。学部生の時とは違い、主体的に研究を進めていかなければならないので、取り組む姿勢は変わったと思います。また、指導教員と密接に関わっていくところに学部生との違いを感じました。学会で発表する機会も増え、建築に関する知識も益々深まっていきました。

大学院修了生クローズアップ 画像02

大学院時代の論文「鉄骨置屋根構造における斜交トラスの応答性状」
浅里和茂教授との連名で発表

在学中の一級建築士試験合格を
目標にして

研究と同時に大学院では一級建築士の試験合格に注力しました。資格は将来必ず役に立つと考え、学部生の時には大学で開講されていた宅建講座を受講し、学部2年次に宅地建物取引士の資格を取得。学部4年次の夏頃から一級建築士試験に向けての勉強を始めました。週の前半は前週の復習や課題に取り組み、後半は予習をして日曜日に予備校で授業を受けるというサイクルを1年間続けました。大学院に進学してからは、研究との両立に苦労することもありましたが、研究の隙間時間を有効に活用して、ほぼ毎日試験勉強に励む日々でした。しかし、大学院1年次に受けた学科試験は落ちてしまい、設計製図の試験も受けることができませんでした。そこから過去問を必死に勉強して完璧に準備した結果、翌年は学科試験をクリアし、製図に関しては短期間ではありましたが、初挑戦ながらも1回で合格することができました。この挑戦は自分にとって大きな自信になっただけでなく、就活でも大いに役立ちました。

大学院修了生クローズアップ 画像03
大学院修了生クローズアップ 画像04

研究を通して得た知識の深さと
資格への挑戦は就活にも有利

スーパーゼネコンへの就職を目指していた中で、鹿島建設は人の良さが際立っていました。特にリクルーターの方が親身にアドバイスをくださり、一級建築士の試験に合格した際も大変喜んでくださったのを覚えています。ここで私も働きたいという気持ちになりました。就活に臨む時には、まだ一級建築士試験に合格する前でしたが、挑戦していることは高く評価していただけたようです。さらに面接では研究に関する質問もあり、中身をしっかり理解したうえで説明できる大学院生は有利だと思いました。

建設現場をマネジメントできる
技術者になるために

現在の仕事は施工管理。希望していた東京都内の職場に配属になったのも、一級建築士の試験に合格していることが有利に働いているようです。実際に働いてみて、仕事をしながら資格の勉強をするのはかなりハードだと感じました。改めて、在学中に取っておいて良かったと思います。初めての現場は、東京都内にある事務所兼住宅のビルの建設現場でした。一級建築士試験の知識はもちろん、大学院で身についた建物に関する詳細な知識や目上の方や後輩と接する中で培ったコミュニケーション力も実際の現場で活かされていました。建物が完成するまで約1年半、様々な工種を経験し現場監督や上司からの丁寧な指導のおかげで、施工管理としての基本的な仕事を学ぶことができ、自分でも成長したなと実感しています。

大学院修了生クローズアップ 画像05

次の現場では任せてもらえることも増えると思うので、自分の力を存分に発揮しながら、みんなで協力して建物を無事完成させたいと思います。さらに建築に関する様々な資格取得にも挑戦し、ゆくゆくは工事全体をマネジメントできるようになりたいと思っています。将来を考えた時に、希望通りのやりがいのある仕事に就くためにも、大学院に進学することは大きな意義があります。研究でも資格取得でも、学生のうちに徹底して打ち込んだと言えるものをつくることが大切です。

鹿島建設株式会社 人事担当者からのメッセージタイトル画像 鹿島建設株式会社 人事担当者からのメッセージタイトル画像

自ら考え判断し
実行できるリーダー的な
役割を担う人材を

佐藤 方成さん画像

鹿島建設株式会社
建築管理本部
建築企画部
人事・教育グループ

佐藤 方成

当社の建築技術系社員は、現場の安全管理から品質管理、工程管理まで、建築ものづくりの最前線をリードして高品質な建物を完成させる役割を担っています。建設プロジェクトには、発注者、設計者をはじめ、協力会社、行政や近隣の方々などたくさんの人が関わっています。現場のリーダーとしてその中心に立ち、多くの関係者と協議を重ね、常に最適解を「決める」ことが求められます。時には現場の職人の方々と打ち合わせをしたり、上司や部下と話し合うこともありますが、自分がどのように考えているのかを伝え、様々な人たちから意見を聞いて情報収集し、その上で、自分で考えて判断し実行する。受身で仕事をするのではなく、積極的に行動していかなければなりません。まさに、日本大学の教育理念である「自主創造」に通じるものがあります。

海外勤務はもちろんのこと国内勤務においても社員には一級建築士等の国家資格が求められます。難関の資格ですから、その資格を学生のうちに取得できたということは、努力を惜しまず計画的に勉強することができる、すなわち責任を持って計画的に業務を遂行できる人材だと推察することができます。研究でも資格でも、何か学生のうちに打ち込めるものを見つけて、全力でやり遂げてください。それは社会に出てからも大きな武器になるでしょう。建築ものづくりの最前線で活躍できることを期待しています。

就職内定者が語る!大学院の魅力

利用した制度画像 利用した制度画像
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像01 木村さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像02 小熊さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像03 伊藤さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像04 藤巻さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像05 灰谷さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像06 小林さんへのインタビューの続きは
こちらから

大学院進学のメリット

大学院進学のメリット
大学院での活動の支援
奨学金

大学院の支援制度

支援制度を活用して充実した大学院生活を!画像 支援制度を活用して充実した大学院生活を!画像
チューター制度タイトル画像

チューターは学修支援を通して、
自分自身のスキルアップにもなる

数学・物理・化学などの科目についての質問や疑問に答えたり、実験・実習レポート作成のアドバイスをしたり、学部1年次生の学修支援を行うのがチューターの役割です。また、勉強方法や履修登録、研究室選びといった2・3年次生の相談にも対応しています。現在の研究分野ではない有機関連の科目は、教えながら自分自身の復習にもなっています。また、研究の合間を利用して報酬を得ることができるので、アルバイトよりも効率的なところもメリットの一つ。特に私にとって一番の魅力は、授業とは違って先生方ともフランクに話せて、後輩とのつながりもできること。ぜひ、学部生の皆さんにも学科内の交流の場としてチューターを活用してほしいと思います。

安部 優歩さん画像

生命応用化学専攻博士前期課程1年
安部 優歩さん(山形県/米沢興譲館高校出身)
ナノバイオ研究室(指導教員/齋藤義雄教授)

安部さんへのインタビューの続きは
こちらから

チューター

博士前期・後期課程の大学院生対象とし、主に学部1年次生の数学・物理・化学等に係る個別学修支援業務にあたります。年額約15万円が支給されます。

奨学金制度タイトル画像

研究に集中できる環境を整えてくれた
大学院の支援制度

大学院に進学する際、親には負担をかけずに自分で学費を工面したいと考えました。研究に注力できるように奨学金を積極的に利用するようにしたのです。これまでに、学部生時代の成績や大学院1年次の学業成績と学会活動、学術論文の執筆など研究成果の評価によって、3種類の奨学金に採用していただきました。奨学金を受給することで、アルバイトに時間を割かずに済み、研究に専念できることは本当に大きなメリットです。学部生の実験演習授業を補助するティーチング・アシスタント(TA)業務での報酬もあり、経済的支援が充実しているおかげで、非常に有意義な大学院生活を送ることができています。

採用された給付奨学金制度
  • 日本大学工学部奨学金(第1種)(20万円)
  • 日本大学大学院工学研究科奨学金(20万円)
  • 日本大学ロバート・F・ケネディ奨学金(20万円)
利用した支援
  • ティーチング・アシスタント
    (前学期6コマ)
安部 優歩さん画像

建築学専攻博士前期課程2年
西 陸登さん(岐阜県/斐太高校出身)
建築材料学研究室(指導教員/齋藤俊克准教授)

太平洋マテリアル株式会社内定画像

西さんへのインタビューの続きは
こちらから

JASSO奨学金(第一種)の
返還免除制度

奨学金の返還免除制度があるのも大学院ならではのメリット。(2023年度は博士前期課程の申請者43名のうち8名が全額、17名が半額免除。博士後期課程の申請者1名が半額免除。)

200万円のサポートを受けた先輩も!画像

ロハス・トップエンジニアを
養成するカリキュラム

ロハス・トップエンジニアを養成するカリキュラム