大学院に進学した理由をお聞かせください
工学部を選んだ理由は大きな建造物を施工したかったからです。震災があったことでインフラや減災、防災についても学べると思いました。
大学院に進学した理由は、より深く研究に没頭したかったからです。

大学院で学んだこと、身についたこと、また良かったと思うことは何ですか?
現場作業を進めるうちに、段取り力や相手に伝える力が以前よりも備わったと思います。作業をお願いするときや研究発表の場でも役立ちました。
また、ロハスの池での研究を3年間やり遂げた達成感はとても大きいものでした。古川池の水面を植生浮島で被覆して植物プランクトンの光合成を止め、繁殖を抑えることによって水質を浄化する研究に取り組みました。窒素とリンの定量分析を行っていたのですが、1年でもかなりきれいになり、3年目の今年は浮島に植えた空心菜を収穫することができました!試食したらとても美味しくて、嬉しさも倍増でした。


利用している大学院の支援制度とそのメリットをお聞かせください
TA・奨学金を利用しました。学生はお金がないのが常。ですが、研究に多くの時間を使うため、大学にいながらお金をもらえるのは非常に助かりました。
学外の奨学金(JASSO第一種)に関して、大学院生は研究などの業績によって返済が免除される制度があるのもメリットだと思います。
内定先を選んだ理由や、採用された決め手、
大学院生ならではの就職活動でのメリットについて教えてください
自分の研究分野とは全然違う就職先企業ですが、新規事業として浮体式洋上風力発電事業があり、大変興味を持ちました。学部生時代に水上にソーラーパネルを浮かべて水を浄化する研究を行っていたこともありますし、再生可能エネルギーについての研究開発が進む中で今後需要が高まると考えているからです。ゆくゆくはその事業の施工管理に携われると良いと思っています。
大学院生ならではのメリットは、朧気だった将来像の輪郭がよりはっきりと見えてくるところだと感じます。就活においても自分の就職に対する考え方がしっかりしてきたので、多種多様な企業の中で自分の興味に合う企業を見つけることができるようになります。発表が命の大学院生だから、自己PRやグループワークでの受け答えにも困ることはありませんでした。
最近のトピックを教えてください
ひろゆきさんが古川池の研究関連で空心菜の取材に来られたことです。自分たちの研究現場を取り上げていただいたことも嬉しかったですね。
この後は修士論文の中間発表、12月の学術研究報告会、3月の発表本番と研究づくめの毎日です。

これからの目標または将来の夢は何ですか?
残り半年しかない学生生活を心の底から良かったと思えるくらい楽しみたいと思っています。将来は先程も述べたように水上での再生可能エネルギーを用いた事業に施工管理で携わりたいです。
自分の研究を究めれば専門分野での第一人者にもなれます。売り手市場の昨今、大学院進学をリスキーと捉える人もいるかもしれませんが、得意分野を究めることで、自身の価値を高められるのが大学院という場所です。知的好奇心が旺盛な人はぜひ大学院に進むことをお奨めします。
