
Profile
金井 湧知さん
電気電子工学科 2022年度卒業
(新潟県/北越高等学校 出身)
就職先
東北電力株式会社


- 日本大学工学部および電気電子工学科を選んだ理由は?
私は、高校時代に電車通学で通っており、電車の窓から見える一面に敷かれた太陽光パネルを見るたびに
どのように電気に変換しているのだろうと不思議に思い、電気電子分野に興味を持ちました。
日本大学工学部は高校時代の部活動の顧問からの紹介で知るきっかけとなりました。
そして、ホームページなどで情報取集しオープンキャンパスに参加したことで本校に受験をしたいと思いました。
- どんな研究に取り組んでいましたか?
現在、テレビやPCなど様々なところでフラットパネルディスプレイが使用されており、
その中のTFT回路が現在α-Si薄膜で多く作られています。
将来的にはより電子移動度が高い多結晶Si薄膜の使用が検討されています。
理由としてディスプレイ画素内の光を遮る部分が減り明るさが上がるため高精細化となるからであり、
研究ではMIC法を用いてSi薄膜の結晶化させた試料の評価を行っていました。



- なぜその研究に興味を持ちましたか?
現在、半導体不足というニュースが見られることが多くなり、
それほど半導体は社会が発展するなかで重要な役割を担っていると思い興味を持ちました。
先輩方の発表の中で、身近なテレビやスマートフォンに使用されている
フラットパネルディスプレイについての背景の内容に興味を持ったためです。
- 研究や学びを通して、ご自身が成長したと感じるのはどんなことですか?
研究では様々な装置を扱っており、毎回手順に沿って成膜や測定などをしています。
しかし、既定の数値を満たさないことが多々ありました。
装置は長年使用されており、原因をつきとめるには様々な視点から検討実行の繰り返しでした。
結果、諦めずあらゆる角度からみる大切さ、装置の構造をより深く学べました。


- 将来の目標は何ですか。また、学んだことをどのように活かしていきたいですか?
私は、電気電子工学科で学んだ幅広い分野を活かしつつ、
将来は地元である新潟・東北発の新しい生活様式を実現することが目標です。
これから、社会人として新しいことばかりだと思いますが、
コミュニケーションをとり物怖じせず積極的に挑戦して一歩一歩成長し、
周りの方々と協力してカーボンニュートラル社会やスマート社会などを実現したいと考えています。



金井さんが学んだ研究室はココ!
半導体
ナノテクノロジ研究室
教授:池田 正則

パソコンやスマートフォンを代表とする電子情報通信機器の高性能化は半導体集積回路の発展によって支えられてきました。半導体デバイスはナノスケールまで微細化され、今後は新しい機能材料によるブレークスルーが求められています。本研究室では超高真空下での表面分析や電気的評価手法を用いて、半導体極薄膜の形成過程、半導体・誘電体薄膜や半導体表面の電子状態を調べ、新しい機能材料や評価技術の開発に取り組んでいます。
