
Profile
浅利 直輝さん
機械工学科 2022年度卒業
(秋田県/秋田工業高等専門学校3年次修了)
就職先
東日本旅客鉄道
株式会社


- 日本大学工学部および機械工学科を選んだ理由は?
秋田高専では化学を専攻していました。
しかしバイクや車が好きで機械の分野を学びたいと考えたため、高専を中退し大学進学しました。
日本大学工学部では、ロハス(健康的で持続可能な生活様式)を提唱しており、
機械とロハスがどのように関与しているのか、どのように役に立つのかという点に興味を持ったため入学を決めました。
- どんな研究に取り組んでいましたか?
ヒトとロボットが接触した際に、ヒトが怪我をするロボットの速度やエネルギーを調べ、
安全なロボットを設計するための基準をつくる研究をしていました。



- なぜその研究に興味を持ちましたか?
近年さまざまな場面で生活支援ロボットが導入されていますが、ロボットに最も求められることは安心と安全です。
ロボットの使い勝手が良くても、人間の役にたっても、安全が確保されていなければ使用できません。
そこで、安全なロボットを設計するための基準があれば日本のみならず世界がより発展していくと考えました。
安全なロボットが普及し、人々の生活が豊かになった世の中の実現に貢献したいと考えたため、現在の研究に興味を持ちました。
- 研究や学びを通して、ご自身が成長したと感じるのはどんなことですか?
機械に関する考え方が変わりました。機械は便利なら使うべき、どんどん増やすべき、
というふうに考えていましたが、利便性以上に大切なことがあると学びました。それは環境保全や安全対策です。
機械を作るにも使うにも廃棄するにも環境汚染物質は排出されます。暴走して人間に危害を加える可能性もあります。
それらの問題を解決してこそ本当に「便利な機械」といえる、ということを学びました。


- 将来の目標は何ですか。また、学んだことをどのように活かしていきたいですか?
人と人を繋ぐ手段の1つである鉄道に関する仕事をさせていただけるので、
人々が安全に、安心して利用することができる交通環境を作りたいです。
JR東日本が目指す「究極の安全」を実現し、人の流れを活発化させることで
東北地方の地域活性化につながると考えています。
私が生まれ育った東北地方を元気にできるように頑張ります。



浅利さんが学んだ研究室はココ!
サステナブル
マテリアルデザイン研究室
教授:杉浦 隆次

社会インフラ設備・機器を守る機械工学の基盤となる研究を行っています。 主なターゲットは発電プラントのタービン部材、航空機ジェットエンジン部材で、これらの劣化(損傷)診断をしてます。 さらに、ロボットとの接触による生体(人)の損傷(傷害)耐性も研究しており、この成果はロボットの安全設計・運用に活用されております。
