澤田 海彦さん(2018年度卒業)秋田県/能代工業高等学校出身

日本大学工学部および学科・専攻を選んだ理由について教えてください。

高校時代「教員になりたい」という夢がありました。当時、幾つかの大学を調べている中で、日本大学工 学部の教員免許取得に向けた制度の説明とロハス工学に興味を持ちました。更にJABEE認定制度を導入していることもあり、日本大学工学部なら教員を目指しつつ、土木技術者になるための勉強も出来ると考えて進学しました。

大学に入って良かったこと、身についたこと(取得資格含む)は何ですか?

土木工学の基礎から、道路・橋梁・砂防・景観等分野ごとの専門的な知識を学ぶことができたことです。土木工学科が対応しているJABEE認定プログラム修了者は技術士の第一次試験が免除されますし、身につけた総合的な知識はとても有意義なものだと思います。 また教授や実務家教員の方々には、教員免許取得に向けて日々相談に乗って頂き、先生になった卒業生と実際に会話する場を設けていただくなど、手厚く対応していただきました。

特にどんな学び(研究分野)に力を入れていましたか?

水質研究室に所属し、近年猪苗代湖の水質が弱酸性から中性化へ変化している原因と、それによる 影響を研究しました。元々水工学に対して苦手意識を持っていたのですが、あえて研究対象とすることで苦手意識を克服できると考えたのです。湖水を汲み、研究室で水質の再現をする等貴重な経験を得ることができました。

勤務先を志望した理由と現在の業務内容について教えてください。

大学から実家に帰省する際、大学周辺の駅は利用客が多く、バリアフリー化が進んでいるが、実家近くの高齢者が多く利用する駅はバリアフリー化が進んでいないことに疑問を抱き、地方の高齢者に対するバリアフリー関係の仕事に就きたいと考えるようになりました。 元々鉄道に興味があったこともあり、東日本エリアを対象とした「駅・バリアフリー設計部」という専門知識を持つ当社に応募。 入社2年目、希望だった「駅・バリアフリー設計部」に配属され、ホームドアに携わる業務を担当しました。2023年夏に異動し、現在はこれまでと異なり、広く将来を見渡す視点での業務に取組んでいます。

仕事のやりがいや喜びは何ですか?

お客さまが要求する設計条件やご要望に対して、上司や先輩・後輩と打合せを重ね、チームとして 一つの成果品を完成させるまでの過程にやりがいを感じています。

今後の目標、将来の夢をお聞かせください。

地方鉄道のバリアフリー設備は、未だ進捗が乏しいと考えています。当社で学んだ技術と経験を活かして、地方鉄道を利用する高齢者や障がい者の方に向けたバリアフリー化の推進と、転落事故等を防ぐホームドアの設置に、主担当として貢献できる土木技術者になりたいです。