菅原 蓮斗さん(2023年度卒業)
宮城県/石巻工業高等学校出身

就職先
国土交通省東北地方整備局

日本大学工学部の土木工学科を選んだ理由は?

世界有数の装置を使用した実験ができるからです。公務員就職率の高さも魅力でした。家業でもあり常に身近な土木業界でしたが、父親は家業を継ぐよりももっと大きな世界を見てこいと話してくれました。 親を超えて、外でもっと大きく働いてこい、という父の言葉は土木の仕事で公務員をめざすきっかけでもあり、後押ししてくれた言葉だと思っています。

どんな研究に取り組みましたか?

フライアッシュを併用した連続鉄筋コンクリート舗装の膨張収縮挙動について研究しました。フライアッシュと膨張材を混和して、東北の気候に合った強度の高いコンクリートを目指すもので、供試体を作成して実際に秋田県で実証試験も行いました。この新しい取り組みによって積雪寒冷地における道路がよりよいものへと変わっていける明るい未来が見えてきて、研究の醍醐味を感じました。 コンクリートは高校のころから作っていましたが、この研究では配合を自分たちで考え、その強度を調べていく過程もとても面白かったです。

これまでの学びや研究を通して、成長したと感じるのはどんなことですか?

土木という分野がどれほど私たちを守っていて、生活しやすい環境を作っているかがわかりました。勉強の仕方は変わりましたし、一人暮らしで節約も覚えました。料理もいろいろとチャレンジして、パウンドケーキなどスイーツも作るように。配合を考えたり生地をこねたりするのはちょっとコンクリートにも似ているかもしれません。

内定先を志望した理由と将来の夢をお聞かせください。

街づくりにとどまらず、日本や世界を土木の力でよりよいものにしていくことに携わりたい、ここなら視野を広く持って臨める、と感じて志望しました。地図に残るような大きなものを作っていきたい、そして日本全体を管理できるような技術者を目指したいです。

大学・学科の魅力やメリット、高校生に勧めたい点を教えてください。

世界に数台しかない装置が学内にあり、それを使用した研究をはじめ、最新の工学に触れられるので、最先端の技術をもって社会に出ていくことができます。研究内容も幅広く、自分が好きなことをより深く学べることも魅力です。370円で食べられる学食もお勧めポイントです!

菅原さんの
4年間の成長ストーリー

1年次
パソコンを駆使し
オンライン授業に対応

オンライン授業に対応するために、友達と協力し、使い慣れないパソコンと格闘しながら、共に課題を乗り越えました。

2年次
専門分野の難しさと
面白さを体感

専門分野の授業は難しい反面、面白さも感じました。また、復習の大切さ、前列で授業を受けると成績が伸びることを実感しました!

3年次
研究、就職を考え
早めに行動

最先端のコンクリートについて学べる研究室に所属。自分のしたい研究、就職先を意識した早めの行動が大切だと思いました。

4年次
研究の中で大切な
ことを実感

仲間と協力して研究に取り組む中で、思いやりの大切さに気づきました。生活を支える土木の重要性を実感できたのも成長の証です。

Pick up Laboratory

構造・道路工学研究室

教授:岩城 一郎 専任講師:前島 拓

近年、コンクリート構造物の安全性、信頼性に対する信頼が揺らいできており、その合理的かつ効率的な建設や保全に関する技術開発が求められています。 そこで当研究室では、コンクリート構造物の安全性、耐久性の向上を目指し、新材料・新工法の開発や、対策の提案を行っています。 研究は実験的手法をベース に、 高度な中にも実用化の方向性を見失わないものとすることを心がけています。こうした研究を通して、学生間の相互協力の下、様々なスキルを身につけ、人間性を養うことにより、これからの社会で通用する学生を育てたいと考えています。

研究室紹介HPはこちらから
構造・道路工学研究室