日本大学工学部は一般社団法人「天草1000年の人と土の営み」と
連携した課題解決型のインターンシップを実施しています。
このコラボレーション企画は2023年8月に初めて開催され、参加学生のみならず、実施地域の皆さまからも大変好評を博しました。2025年2月にはVol.2が開催され、次回に繋がる活動をして参りました。
Vol.2の様子はこちらから
これからのキャリアを考えるときに、今皆さんが学ぶロハス工学に基づいた「生き方」「まちづくり」を体感できるインターンシップは学科や専攻に関わらず貴重な1週間となることでしょう。
次回開催については詳細が決まり次第掲載いたします。

「天草1000年の人と土の営み」より
熊本県天草市の一般社団法人「天草1000年の人と土の営み」は元NHK解説委員で「ロハス工学特論」(ロハスと地域)を担当している後藤千恵客員教授が理事を務める団体です。天草市五和町に広がる里山や農地、古民家などを活用して自然と共生する豊かな地域づくりに取り組んでいます。
天草は豊かな自然に恵まれた魅力的な地域ですが、過疎の地域ならではの課題も数多くあります。天草を舞台に、ロハス工学を活かした地域づくりに挑戦してみませんか?

ついてはこちらから

Event overview
開催概要
開催概要
Guidance
インターンシップガイダンス
日時 | 9月26日(木)16:20~17:00 終了しました |
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オンライン参加 |
https://x.gd/tukvA 終了しました ガイダンスのアーカイブ動画はこちらから ※⾒逃し配信期間 9⽉27⽇(金)〜10⽉31⽇(木) 終了しました |
アンケート |
ガイダンスに参加された方は以下のアンケートにご回答ください https://forms.gle/HZN2kVjPADcy9QBb7 |
Summary
インターンシップ概要
実施期間 | 2025年2月18日(火)~26日(水) ※18.26日は移動日となります |
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受け入れ団体 | 一般社団法人「天草1000年の人と土の営み」 熊本県天草市五和町手野1-2646 |
費用 | 交通費支給、宿泊施設提供、食事:自炊(食費補助)or食事提供 |
募集人員 | 6名 (2名×3グループ) |
申込み期間 | 2024年10月1日(火)~11月30日(日) |
申込時に活動提案書を提出していただき、事務局で審査し選抜します。下記内容をまとめて提出ください
提出方法 | Google Formsでの提出 ※1グループ1申込 |
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様式 | A4用紙 1枚程度(図表含む)の電子データ(word or PPT) |
記入内容 | ①応募の動機 ②具体的な活動内容案 ③期待される成果 |
参考 |
インターンシップ活動のテーマ例 『天草ならではの自然エネルギーの開発』 ※地元の天草工業高校、天草拓心高校(農業高校)とのコラボを検討中です |
募集チラシ
Activity report
活動報告
Vol.2のミッション
「イルカ・ロハスの森公園(仮)」にホタルビオトープをつくる!
活動概況
地域の皆さんが強く望まれている「ホタルの里」の再生に向けて、ロハス工学を活かした「イルカ・ロハスの森公園(仮)」づくりを進めた。
今回は公園予定地内に
- ①地域の人々が大切にしている山神様へのアクセス改善のための階段
- ②ホタルのえさとなるカワニナが繁殖するためのビオトープ
を作成し、周辺の環境を整備することを目標とした。
5名の参加者は①の階段班、②のビオトープ班に分かれ、地域住民の方々の要望をリサーチしたのちに作業に取り掛かった。
階段作り班
活動内容
- 現地にある自然由来のものを使ってほしいという要望に応え、石と木の階段及び手すりを作成。
- 現地測量ののち、階段幅、踏面(奥行)、蹴上(高さ)を設定し、高低差9.5mの急こう配斜面への階段設置。手作りの階段設置方法について地元の建設業者の方から学ぶ。


今後の展望
- 自然由来の材料ということもあり、日常的な破損チェックや交換といったメンテナンスは欠かせない。落葉や樹木枝の撤去といった日常の清掃をはじめとする住民の方々の保全活動によって利用しやすい環境を維持していきたい。


感 想
- 階段の昇り降りが楽になった、学生から活力をもらえたという住民の声が嬉しかった。
- 川から石を運ぶ作業が大変困難であった。昔は重機を使わず、人の力だけで全てを行っていたということのすごさを改めて感じた。
- できればすべてを石の階段にしたかった。
- 活動以外でも食事をしたり、宿に差し入れをして下さったり、本当に地域の方々にお世話になった。今後は住民の方々が継続してあの場所を守れるような仕組みを考えていきたい。

ビオトープ班
活動内容
- ホタルビオトープに必要な条件を満たすことを目指し、ホタルの餌となるカワニナが生息しやすい水辺環境の整備を進めた。光を入れるために周囲の竹や木を伐採、落ち葉や倒木を撤去し、水質調査を行って、ベースとなる生態系改善の第一弾とした。
- 全長約3m50cm 幅50cm 高さ35cmの石積みによるビオトープを建設。


今後の展望
- 今後は川の本流側を整備して繋げ、カワニナがたくさん生息することによってホタルの再生を目指す。
- 大きな石の間に草木や小石を詰めて護岸の強度アップと水温上昇への対策を施したい。
- 地域住民の方に近隣の用水路や川からカワニナ(50~100匹程度)を捕獲してビオトープへ放流してもらいたい


感 想
- 生態系改善には時間が必要で、今回は環境整備が中心であった。論文を読むなど事前準備はしていたが、現場の難しさというものを実感した。
- 来年度以降、今回の試みの答え合わせをするイメージで、ホタルの里の再生をめざしていきたい。
- 人との繋がりのすごさを実感し、大きな感動があった。住民の方々とたくさん話をしてまとめていくことができた。
- ともに食事をし、お酒を飲んだりして親交を深める中で、皆さんの本音を聞くことができ、貴重な学びの場になった。皆さんとても優しくしてくださった。
- 座学だけではわからない、本当の現場で学ぶことができた。感謝しかありません。

Movie
インターンシップの様子が
天草ケーブルテレビにおいて放送されました
Vol.3の開催概要は
決まり次第掲載いたします

密着動画
特集記事
熊本県天草市で行われたインターンシップにて大学院生3名が地元の方々と協働でロハス工学を実践しました
https://www.ce.nihon-u.ac.jp/newinfo/240105amakusa/LOHAS Engineering Symposium
ロハス工学
シンポジウム
東日本大震災と原発事故からの復興を目指し、2012年3月から毎年、市民公開シンポジウムとして「ロハス工学シンポジウム」を開催しています。シンポジウムを通して、“健康で持続可能な社会”を実現させるためにどうすればよいのかを、市民とともに考えます。
2024年11月2日に開催された「第12回ロハス工学シンポジウム」では、基調講演&パネルディスカッションに後藤千恵客員教授が登壇し、天草での取り組みを紹介しました。
シンポジウムの様子はこちら
講 評
ロハス工学センター長
岩城一郎教授より
インターンシップを通して現地に行って体感することは、机上で、また実地場所から離れたキャンパスで学修することとは異なる知見が得られる素晴らしい機会です。今後の大学生活あるいは生きる上で大切なものを学んできたことでしょう。これからもこのような機会を継続して提供していきたいと考えております。引き続き、ロハスのインターンシップの在り方、健全で持続可能な形を追究して参ります。