大学院の進学ススメタイトル 大学院の進学ススメタイトル

大学院進学か就職か、キャリア選択に悩む学部生の方も多いことでしょう。
専門的な職種に就く可能性を広げる大学院進学。
輝ける未来の姿を目指して大学院を選んだ先輩の、今を紹介します。

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大学院修了生クローズアップ

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苦手を克服するために
大学院へ進学

もともと有機化学に興味があり、生命応用化学科に進んだのですが、学んでいくうちに化学の研究に関連した仕事に就きたいと考え、大学院進学を決めました。また、人前で話すことが苦手だったことも理由の一つです。大学院では学会発表など人前で話すことが多くなるので、荒療治的に経験を積むことで克服できるのではと考えました。裏を返せば、研究を通して多くの人と交流できるということ。それも大学院ならではの魅力だと思います。

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研究の醍醐味と達成感を
味わえることが大学院の魅力

学部生の時とは違い、どのように研究を進めていくかは自分で考えたり、論文を調べたりしなければなりません。それまでの自分にはない積極性が自然に身につくことは、大学院で学ぶメリットと言えます。新しいものを自分でデザインし合成する楽しさは、研究の醍醐味であり魅力に感じました。想定したとおりに結果が出ない時もありましたが、改善点を見つけ試行錯誤しながら実験を進めていくことによって、完成した時に得られる達成感は格別でした。

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医療に役立つ遺伝子の研究が
海外で認められる

所属していたナノバイオ研究室では、バイオとナノテクノロジーを融合させ、個人の遺伝子情報に基づき、薬物代謝酵素の遺伝子の違いを調べるとともに、遺伝子診断装置、診断チップ、診断キット等の開発研究に力を入れています。お酒が強い人や弱い人がいるように、薬の効き目も個人の遺伝子情報によって変わってきます。私が行った研究では、目には見えないDNAに蛍光分子を組み込むことで、DNA周辺の極性や粘性などの微細な環境変化に伴って、蛍光強度や波長を変化させる環境感応型蛍光ヌクレオシド(ESFヌクレオシド)の開発を進めていました。

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これらをDNA鎖に導入しプローブとして用いることで、標的DNAの検出や一塩基変異を識別することに成功。より高感度に検出可能なプローブの開発を目指し、研究に取り組んだ結果をまとめた論文が海外の学術雑誌に受理され、2023年5月に公開されました。2年間頑張ってきたことが評価されたのは嬉しかったですし、自信にもなりました。

論文の成果コラムタイトル画像

Acyclic 2-Ethynylnaphthalene-Modified 8-Aza-3,7-dideaza-2′-deoxyadenosine Allows Thymine Discrimination by Probing the DNA Minor Groove Environment(フレキシブルな糖部位を有する新規環境感応型蛍光ヌクレオシドの合成と光学特性)」

DNAの配列中の一塩基の変異を蛍光色と光の強さの変化で識別することができる、新しい蛍光核酸分子を開発することに成功しました。それらの分子の合成法と応用に関する報告がドイツの有機化学の国際誌 "Synlett" に掲載されました。

掲載ページはこちらから
https://www.thieme-connect.de/products/ejournals/abstract/10.1055/a-2071-7168

オンラインで原稿受理
2023年4月11日

論文オンライン公開
2023年5月23日

論文の成果画像

大学院での成長が希望の就職を叶えるアドバンテージに

将来は、人の健康に関わる仕事をしたいと考えていました。大学院の指導教授から当社をご紹介いただき、学校推薦を利用して就職することができました。教授からのバックアップは大きな強みになります。また、大学院で培った知識や人にわかりやすく伝えられるプレゼンテーション能力は、就職活動でも大いに役立ちました。今の職種は、専門性が非常に高いので、大学院生ということが採用に有利だったのかもしれません。大学院の2年間で成長できたからこそ、今の自分があるのだと感じています。

付加価値の高い製品や
サービスの提供に従事する

現在、ライフサイエンス事業に携わっています。主に細胞培養などに使う検体を瞬間凍結させる液体窒素凍結保存容器の販売や、実際にその検体を凍結輸送するサービスの提供を行っています。大学の研究機関や病院関係などお客様によって扱う検体が異なるため、ニーズに合わせて容器を選んだり、どのような方法で安全に輸送するかを考え提案することが重要です。私は大学院時代にDNAや有機化学を使った研究を行っていましたから、細胞を扱う側の立場になって考えることができるため、この仕事を任されているのだと思います。また、大学院の時に参加した学会に似ていますが、自社製品を紹介する展示会があり、そこで様々な企業の方と情報交換したり、製品について説明する機会もあります。今はコミュニケーション能力を発揮できるこの仕事に魅力を感じながら、日々付加価値の高い製品やサービスの提供に努めています。

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株式会社巴商会 人事課からのメッセージタイトル画像

基礎学力と人物力に優れている
大学院生は即戦力になり得る人材

株式会社巴商会 総務部 人事課 主任
大内 僚さん
2013年度物質化学工学科(現生命応用化学科)卒業

大内 僚さん画像

当社は産業用ガスと呼ばれるものづくりの素材となるガスの専門商社です。ガスディーラーとしてお客様のニーズにあったガスを提供していくと同時に、ガスを使うための設備の設計や施工管理の提案対応といったガスのトータルサポートを行っています。当社は「お客様のためになることをする」、言い換えれば、「お客様の立場になって考え行動する」ことを理念に掲げています。従って、基本理念に共感し、相手の立場に立って考えて、それを行動に移すことができる、探究心を持って取り組める人材を求めています。特に当社が大学院生を採用する理由は、基礎学力と人物力に優れている点にあります。学部生よりさらにワンランク上の研究や学業を積み重ねることで、より専門性の高い知識や基礎力を身につけている大学院生は、即戦力となり得る人材だと考えています。さらに、お客様や社員とのコミュニケーションが必要不可欠になりますので、学部生を指導する立場から円滑なコミュニケーション力を養っている点でも、その能力を発揮してくれる大学院生には大きな期待を寄せています。

私は第1志望だった当社に入社後、医療業界・医療機関向けに医療用ガスを販売するメディカルサービス部で営業職をしていました。今、人事課の採用担当という立場になったからこそ言えるのは、やはり自分の肌に合った企業を見つけて、希望の就職を叶えることが最良の道だと思います。大学院生は専門性を極めているという観点から的を絞りやすくなるでしょう。今、追求している研究と自分のマインドに合った企業を見つけて、社会で大いに活躍することを願っています。

就職内定者が語る!大学院の魅力

利用した制度画像
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像01 千葉さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像02 河合さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像03 阿部さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像04 菅野さんへのインタビューの続きは
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就職内定者が語る!大学院の魅力 画像05 渡辺さんへのインタビューの続きは
こちらから
就職内定者が語る!大学院の魅力 画像06 堀川さんへのインタビューの続きは
こちらから

大学院進学のメリット

大学院進学のメリット

大学院の支援制度

支援制度を利用する学生タイトル画像

充実した支援制度により有意義な
大学院生活に

荒木 裕人さん
(建築学専攻博士前期課程2年/新潟県立長岡大手高校出身)

内定画像大和ハウス工業株式会社

日本学生支援機構の奨学金のほか、大学から学業成績等を評価いただき、日本大学古田奨学金と日本大学大学院工学研究科奨学金も受給することができました。これらの奨学金は、普段の生活費の他に、研究の参考書の購入費や就職活動の交通費などに活用していました。アルバイトを行わなくても、経済的負担を感じることなく、研究活動に専念できることはメリットです。また、学部生の授業補助業務を行うTAは手当てが支給されます。工学研究科は経済的な支援制度が充実していると感じました。現在、ポリマーセメントモルタルの性能評価に関する研究に取り組んでいますが、大学院での研究業績等による日本学生支援機構の奨学金返還免除制度もあるので、研究へのモチベーションが高まります。

荒木さんへのインタビューの続きは
こちらから
荒木 裕人さん画像

ロハス・トップエンジニアを
養成するカリキュラム

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