大学院に進学した理由をお聞かせください
幼少期からモノを作ることに対する関心が強く、高校3年生の時点でも変わらなかったため工学系の学科を志望しました。大学院への進学を決意したのは、学部3年の時の就職活動で、大手の建設コンサルタントを目指しましたが専攻分野の知識不足や、文章の構成力等が足りないことを自覚したからです。また、建設コンサルタントに就職する大半が大学院卒であることから、学部卒で就職できたとしても周りとの差を感じてしまう恐れがあったことも大学院に進学した理由です。
大学院で学んだこと、身についたこと、また良かったと思うことは何ですか?
大学院では専門知識はもちろん、研究活動を通じて学部生の研究の進捗状況等を確認し、相談に乗るなどをしてマネジメント力を養うことができました。さらに、他の研究室の教員と連絡を取り合うことがあるためビジネスマナーを学ぶことができたと思います。また、学部のころと比べ少人数なので、他の大学院生との交流の場が多かったのは非常に良かったと思っています。
利用している大学院の支援制度とそのメリットをお聞かせください
日本学生支援機構第一種奨学金とTAを利用していました。大学院生は第一種奨学金が利用しやすいので、奨学金を借りることに対する抵抗は少なかったと感じます。大学院1年次は授業と研究、2年次では研究と論文があるため、アルバイトをすることが難しいです。そのためTAという制度は、大学で行うので時間の節約に繋がり、担当教員とのコミュニケーションも図れる良い機会となりました。
内定先を選んだ理由や、採用された決め手、大学院生ならではの就職活動でのメリットについて教えてください
就職先は、長大橋の設計に携わることができる企業、という軸で探しました。新橋の建設が昔と比べ減っていることから、受注数の多い大手建設コンサルタントを探しました。その中でもオリエンタルコンサルタンツを選んだ理由は、企業戦略として、新しいことに挑戦(チャレンジ)すると掲げているからです。この先、土木業界における問題は複雑化していくと言われています。その時に従来のやり方だけでは解決するのが難しくなるため、新しいやり方・新しい考え方が必要になると思っています。そのため、大手コンサルの中で挑戦(チャレンジ)することに挑む、オリエンタルコンサルタンツを志望しました。
大学院生の就職活動のメリットは、これまでの経験から、より文章の構成力が上がったことだと思います。就職活動における最初の課題はES(エントリーシート)です。ここで多くの学生がふるいに掛けられますが、学部生の時に比べ、大学院生としてまとめてみると非常に容易に感じました。また、これまでの期間で研究室の指導教員との関係性が深くなったことから、教員からのサポートが厚いこともメリットに感じます。
最近のトピックを教えてください
9月に行われた土木学会全国大会に参加しました。オープンキャンパスでは、研究室のゼミ生と共に簡易的な橋の設計を行い、展示しました。
これからの目標または将来の夢は何ですか?
大手コンサルの手厚いサポートをフルに使い、20代で技術士の資格取得を目指しています。その後は、着実とキャリアを積み悠々自適な生活を送りたいと思っています。夢は、ランドマークになるような長大橋の設計に携わり、建設後に友人や家族に自慢することです(笑)。