2020-04
中心市街地における空洞化、衰退の現状は地方都市が抱える喫緊の課題です。そうした課題解決の一つとして、私たちは医療・健康に関わる建物や内容を通して、まちの活性化を図るためのプロジェクトを立ち上げました。本プロジェクトでは、ロハス工学に基づく診療所と付帯施設を中心とした、地域の子どもたちの健康を守り育て、地域の子育てを支援し、まちを活性化するための基地づくりに取り組みます。同時に、既存の診療所・薬局といった医療関係施設の概念を覆す、事業の転換と施設運営を目指します。地域医療と工学を融合させることで、健康で持続可能なまちづくりに貢献していきます。
①環境づくり
●魚の養殖(Aquaculture)と植物の水耕栽培(Hydroponics)を組み合わせたアクアポニックス(Aquaponics)による室内環境の維持および環境教材としての適用
●駐車スペース等道路における夏季の路面温度上昇を抑制する遮熱舗装および冬季凍結を抑制するロハスの塗装の実装
●省エネルギー手法であるグリーンカーテンによる建築物の温度上昇抑制効果の検証
②建築・まちづくり
●郡山市の中心で空洞化が進む本町における活気のある「場」づくり
●子育て支援、子育てサポートセンターの機能構築
●健康な子どもから病気の子どもまでをカバーする小児医療の展開
●持続可能なエネルギーの利用実証および啓発活動
●地域医療と工学の融合
●「まちの保健室」としてのコミュニティ形成
●ロハス広場を活用した健康イベントの実施
③健康づくり
●新診療所の木質空間が与える病児保育の影響と効果検証のための子どもの行動調査
第1期(令和2年度)/新診療所・薬局・カフェの建築・環境づくり
第2期(令和3年度)/健康・医療工学・まちづくりのコンテンツ整備
第2期(令和4年度)/プロジェクト全体の検証・発展
環境づくり
建築・まちづくり
健康づくり
機械工学科/特任教授
橋本 純
建築学科/客員研究員
長内 勇樹