2017-11

ローバル社会で活躍する人材創出プロジェクト

プロジェクト画像

上国支援や土木工学分野で貢献できるグローバル人材を育成する

概要

グローバル化が進む現代社会において、教育機関である大学もグローバル化を進めるとともに、国際的に活躍できる人材の輩出が求められています。また、開発発展途上国の経済発展過程においてインフラ整備は必須であることから、途上国支援を目的とする国際協力における土木工学分野の役割は大きく、この分野で活躍する人材の育成が必要とされています。そこで、本学部の学生を対象に、途上国支援をテーマとした国際協力における土木工学分野での貢献を体験する現場見学プログラムや国内外のワークショップを企画し、グローバル社会で活躍できる資質や国際感覚を修得することを目指します。

具体的な活動

<タスク1>
途上国支援の理解:我が国の途上国支援について学ぶとともに、現場見学を通じて実情を把握する。
<タスク2>
語学力の育成:課外講座・語学研修を企画して、英語を中心とした語学力を養成する。
<タスク3>
国際交流:国際ワークショップを企画して、途上国支援や土木技術の貢献について、海外の研究者や大学生と意見交換する。
<タスク4>
異文化理解:コミュニケーション能力は途上国支援においても必要とされる。コミュニケーション能力を養成しながら途上国の文化や生活を理解させる。

写真1

現場見学を通じて途上国支援について理解する

写真2

語学や土木工学について学ぶ課外講座

写真3

海外研究者や大学生と意見交換する国際ワークショップ

令和5年度活動予定

<タスク1>
土木工学科 朝岡 良浩 教授、建築学科 ガン・ブンタラ 教授、機械工学科 彭 國義 教授、情報工学科 大山 勝徳 准教授、独立行政法人 国際協力機構 永田 謙二 国際協力専門員が中心となり、それぞれ講演等で途上国支援について学びの機会をさらに設ける。
<タスク2>
引き続き、総合教育 川﨑 和基 准教授が課外講座等で語学力育成を行う。
<タスク3>
朝岡 良浩 教授が中心となり、対面・遠隔で海外の研究機関とのワークショップを開催する予定である。
<タスク4>
総合教育 宮田 公治 准教授と川﨑 和基 准教授が課外講座等でグローバル社会に関する教養を深めるために、学内の外国人留学生・研究員等と本学部日本人学生と交流する機会を設け、途上国支援に必要な異文化理解を行う。また新たに対面・遠隔でボリビアやタイの大学生と交流して異文化理解を深める機会も作る予定である。

経過・成果

開発途上国支援をテーマとする土木分野における我が国の国際貢献を理解する講演会、語学学修会を企画し、本学部の学生がグローバル社会で活躍する資質や国際感覚の修得を目指し、各タスクで以下の活動を行った。

タスク1:途上国支援の理解
①令和4年7月と11月に我が国の途上国支援の現状について講演会を2回開催した。朝岡 良浩教授は途上国の現状、特にボリビアとの共同研究を題材として国際協力の必要性とその現状について講演した。独立行政法人 国際協力機構・国際協力専門員の永田 謙二 先生はアフガニスタンに対する我が国の支援について、故中村 哲医師と元JICA理事長 故緒方 貞子さんの活動を中心に講演を行った。講演の後、ディスカッションを行い、我が国の途上国支援への理解を深める活動を行った。
②独立行政法人 国際協力機構・国際協力専門員 永田先生ならびに 朝岡教授による我が国の途上国支援の現状についての講演会(令和2年11月に2回)
③朝岡教授による我が国の途上国支援の現状についての講演会(平成30年2回、令和1年2回、令和5年1回)
④タイ王国におけるプロジェクト研修/Mass Transit System Project in Bangkok(The Commuter Train System [Red Line] Project: Bang Sue-Rangsit Section), KAIHARA (THAILAND) Co., LTD., Kao Thailandを見学(平成30年8月)

タスク2:語学力育成
①本学部学生にTOEFLやTOEIC講座を開講し、語学力育成を行った(令和4年)
②本学部学生25名を対象にリモートによるTOEIC実践問題や基礎文法講座の開講(令和2年)
③TOEFL入門講座の開講(平成30年、令和1年、令和3年)
④タマサート大学Language Instituteにて英語・タイ語語学研修(平成30年)

タスク3:国際交流
①令和5年2月にインドネシアボゴール農科大学のArif Kurnia Wijayanto講師と朝岡 良浩 准教授が本学部でインドネシアの農業分野における水害評価に関するワークショップを開催した。参加学生も質疑に加わりインドネシアの研究員と交流を深めた。また、本学部留学生と課外講座等で交流する機会を作り、実施した。令和5年11月から、本学部の学部生・大学院生がボリビア国サンアンドレス大学の学生とオンラインで学生ワークショップを開催し、英語で研究成果の発表と意見交換に取り組んでいる。
②タマサート大学工学部土木工学チャパリット教授・研究室学生と朝岡准教授とのワークショップ開催(平成30年)

タスク4:異文化理解
①宮田 公治 准教授が中心になり、川﨑 和基 准教授が補助しながら、モンゴルや中国の本学部留学生に日本語学習や日本文化学習を英語で行う傍ら、本学部日本人学生が日本語学習補助を行い、英語を学びながら、異文化の理解を深める機会を作った。(令和4年)
②本学部留学生と日本人学部・大学院生対象「異文化理解のための日本語リテラシー」課外講座の開講(令和3年)
③ボリビア国サンアンドレス大学との学生ワークショップでは、英語でお互いの国の文化を紹介する機会を設けている。

写真1

国際感覚の修得を目指す(KAO Thailand 見学)

写真2

現場見学を通じて途上国支援について理解する(タイ高速鉄道建設 バンスー中央駅舎建設現場見学)

写真3

語学研修での異文化体験(アユタヤ 民族衣装)

写真4

海外研究者や大学生と意見交換する国際ワークショップ(タマサート大学・朝岡准教授)

写真5

留学生を対象とした課外講座(宮田准教授・川﨑准教授による日本語講座)

写真6

途上国理解を目的としたプロジェクト講座(朝岡准教授講演)

写真8

インドネシアボゴール農科大学の研究者との意見交換

写真9

ボリビア国サンアンドレス大学の学生とのオンラインワークショップ

写真7

JICA国際協力専門員の永田謙二氏による講演会を開催(R3年度・R4年度・R5年度)

ロジェクトメンバー

Card image cap
プロジェクトリーダー/統括・タスク2・4統括

総合教育/准教授
川﨑 和基

【研究分野】英文学、ヨーロッパ語系文学、ミルトン

プロフィール
Card image cap
タスク1・3統括

土木工学科/教授
朝岡 良浩

【研究分野】水工学、水文・水資源工学、リモートセンシング、河川工学

プロフィール
Card image cap
タスク1

土木工学科/准教授
笠野 英行

【研究分野】構造工学、橋梁工学

プロフィール
Card image cap
タスク1

建築学科/教授
ガン・ブンタラ

【研究分野】構造工学・地震工学・維持管理工学、建築構造・材料、工学基礎、地盤工学

プロフィール
Card image cap
タスク1

機械工学科/教授
彭 國義

【研究分野】流体工学

プロフィール
Card image cap
タスク4

総合教育/准教授
宮田 公治

【研究分野】日本語学、日本語教育

プロフィール
Card image cap
タスク1

独立行政法人 国際協力機構・国際協力専門員
永田 謙二

機関情報