生命応用化学科の理念
未来を作る最先端の
教育・研究がここにある!
3つのフィールドと
キーワード


生命・材料・環境等に関わる化学の応用分野の幅広い知識及び
実験技術を修得し、生命や環境に配慮した化学製品や医薬品などの
開発・生産及び環境保全等に従事・貢献できる学生を育てます。
生命応用化学科の
学生より

将来進む道をじっくり考えることができます
- 理学から工学まで幅広い講義が開講されています。
- 自分が興味のある分野を時間をかけて考えることができます。
大神 颯人さん
(千葉県・佐原高等学校出身)

週3回開講される質問コーナーで毎回ワクワク
- 授業で分からなかったことや発展的な内容を気軽に質問できます。
- 先生や大学院生から個別に指導を受けることができます。
佐竹 弘太朗さん
(山形県・米沢興譲館高等学校出身)

大学院に進学して専門を極める
- 大学院に進学している先輩も多く、大学院を身近に感じます。
- 学会で受賞する先輩も多く、私にもできるという意欲が湧きます。
奥 友里乃さん
(茨城県・水城高等学校出身)
教育
「どこかに行ける」から
「行きたいところに行ける」へ

多角的な指導で専門職技術者に
必要な能力を身につけます
講義科目の一例
リメディアル科目
化学Ⅰ・Ⅱ

生命現象の理解やものづくりの化学を理解するための基本的な化学について学びます。
工科系数学Ⅳ

これから学習する生命化学専門科目で使用する関数・微積分・ベクトルなどの基礎と「実践的応用力」を養成します。
必修科目
生命化学Ⅰ・Ⅱ

生命現象を理解し、その知識を応用するために必要な、生体分子が生命を支えるしくみを学び、病気の原因や医薬品についても解説します。
有機化学Ⅰ・Ⅱ

化合物の命名法、立体化学、様々な有機合成反応について学ぶ講義です。
無機化学Ⅰ・Ⅱ

原子の構造、元素の周期表の基づく各論、化学結合の種類とその固体の性質、化学反応について学び、物質を体系的に理解します。
物理化学

化学反応速度論、気体分子運動論、量子化学について学び、化学を原子・分子レベルで理解する基礎を身に付けます。
選択科目
化学熱力学

化学反応を使って、エネルギー変化やギブスエネルギーを考えて、反応がどちらに進むかを考えます。
有機材料化学

芳香族化合物を用いた反応を組み合わせて新たな化合物を得る合成法と有機高分子材料の基礎について解説します。
分離工学

化学プロセスにおける分離プロセスの設計や操作に必要な物質の状態と性質について、正確に推算する手法を学びます。
環境科学

地球環境問題の現状について知り、これからの世界について予想し、どうしたら良いのかについて考える練習をします。
細胞生物学

細胞生物学に関連するこれまでのノーベル賞受賞研究の中から、研究の背景、アイデア、研究方法と結果、社会に与えたインパクトについて解説します。
バイオインフォマティクス

生体分子の構造や機能をコンピューターで解析する分子シミュレーションについて学びます。また、実習を通じてその解析技術を身に付けます。
高分子材料化学

暮らしの中の高分子材料(プラスチックやゴム、繊維)からなる工業製品を例に、その分子/材料設計や製造方法を解説します。
生命無機化学

生体を構成する無機物とその役割について解説します。
分子生物学

DNA複製や遺伝子発現の調節について解説します。また細胞のがん化についても扱います。
アクティブラーニング、実験実習
アクティブラーニングを取り入れた科目
少数のグループでの議論・調査・発表を通じて自ら主体的に行動・思考するとともに、社会的な能力を伸ばします。
技術者倫理


- 技術者倫理では、技術者の倫理が問題となった様々な社会的事件・事故についてグループで調査し、倫理上の問題点とその対処方法を検討し発表・討論を行います。
- 他に、化学Iでは、炎色反応、蛍光灯、電子レンジ、元素の生成、壊変などからテーマを選び、原子構造をキーワードとしてグループ発表・討論を行います。
生命応用化学実験・演習
生命応用化学実験及び演習Ⅰ~Ⅶでは、応用化学・生命化学・環境化学の研究に必要な様々な実験技術を学びます。









セミナー
毎年、優れた研究を行っている学外の研究者を講師としてお招きしたセミナーを行なっています。
- 2021年11月10日
半田宏先生(東京医科大学 ナノ粒子先端医学応用講座 特任教授 東京工業大学 名誉教授 )
「サリドマイドのターゲットCereblonの発見と展開:催奇性発症機序の解明から創薬へ 」
- 2021年10月28日
日秋俊彦先生(日本大学生産工学部 上席研究員 非常勤講師 )
「蒸留プロセス設計のための物性研究 」
令和2年度
- 2020年12月25日
庄司卓先生(信州大学理学部 准教授)
「分子軌道が関与する有機合成反応 」
令和元年度
- 2019年12月2日
中山亨先生(東北大学大学院 工学研究科 教授)
「フラボノイド生合成とメタボロン」
- 2019年7月19日
今村隆史先生(国立環境研究所 フェロー)
「地球大気の化学へのいざない」
平成30年度
- 2018年12月
石井菊次郎先生(学習院大学 名誉教授)
「ラマン散乱の発見と化学への応用 」
- 2018年12月
石井菊次郎先生(学習院大学 名誉教授)
「近代化学の父、ラボワジエの生涯」
- 2018年11月26日
西川恵子先生(日本学術振興会監事 千葉大学特任教授)
「不思議な液体「イオン液体」 」
- 2018年8月
伊藤冬樹先生(信州大学学術研究院 教育学系 理科教育グループ 准教授)
「有機分子集合化過程での蛍光変化と相転移ダイナミクス」
- 2018年6月22日
高橋正彦先生(東北大学 多元物質科学研究所 副所長・教授)
「ミクロの世界の電子のスピードガン:電子オービタルの形を見る」
平成29年度
- 2017年12月1日
上田賢志先生(日本大学 生物資源科学部応用生物科学科 教授)
「自然界が組み上げる微生物共生システムの多様性」
- 2017年6月29日
尾関博之先生(東邦大学 理学部生命圏環境科学科 教授)
「生命素材物質の星間空間における探索」
平成28年度
- 2016年12月2日
由井宏治先生(東京理科大学 理学部第一部化学科 教授)
「水溶液中放電プラズマを用いた新しい化学反応場の創成と古代地球環境における生命の基本分子合成経路探査への応用」
- 2016年6月24日
黒田一幸先生(早稲田大学理工学術院 先進理工学研究科応用化学専攻 教授)
「メソポーラスシリカの合成と応用」
平成27年度
- 2015年7月9日
吉原利忠先生(群馬大学 大学院理工学府 分子科学部門 助教)
「光化学を利用した生体内情報計測」
- 2015年6月26日
柿内秀樹先生(公益財団法人 環境科学技術研究所 環境影響研究部 研究員)
「環境中の物質移行を知るためのトレーサーとしての放射性核種」
平成26年度
- 2014年7月10日
村上拓郎先生(独立行政法人 産業技術総合研究所 環境化学技術研究部門 研究員)
「色素と光から電力を生み出す未来型太陽電池の先端技術」
- 2014年6月18日
坂本泰一先生(千葉工業大学 工学部生命環境科学科 教授)
「RNA工学と構造解析」
平成25年度
- 2013年7月5日
阿部二朗先生(青山学院大学 理工学部 化学・生命科学科 教授)
「革新的光応答性材料」
- 2013年6月19日
北川尚美先生(東北大学大学院工学研究科 准教授)
「環境に優しいバイオ燃料を環境に優しく製造するための化学工学に基づく研究開発」
平成24年度
- 2012年10月22日
森誠之先生(岩手大学工学部 応用化学・生命工学科 教授)
「トライボロジーの表面化学」
- 2012年7月5日
赤田尚史先生(公益財団法人 環境科学技術研究所環境影響研究部 環境研究グループ研究員)
「大気を中心とした同位体地球科学」
学びのサポート
教員・大学院生のチューターが、日々の学修を支援します
(週3回開講)


課外講座:国家資格「危険物取扱者」を取ろう
危険物取扱者(甲種)は、化学工場などの施設で危険物を取り扱うために必要な国家資格です。
資格取得のサポートを行っています。

- 資格試験対策の動画を週1回配信
- 模擬試験(年数回)を実施
卒業研究
自分で選んだ専門分野を極める
3年の12月から各研究室に配属し、各研究室で最先端の研究に携わります。
専門的な研究を行うため、卒業後は多くの学生が大学院に進学しています。
学会発表において、受賞する学生を多数輩出しています。
卒業研究で修得できること

各研究室で最先端の研究に取り組む
応用化学系の研究室では、物質を探究し、新しい材料の創出や改良により、生活を豊かにすることに取り組んでいます。
有機材料
- 新しい機能性有機材料及び高分子材料の創製
- バイオとナノテクが融合した
バイオナノテク分野の先端研究
- 糖質から創る機能性材料開発
無機材料
- 先端材料としての宝石
- 人工材料を用いたヒト硬組織
再生メカニズムの解明
生命化学系の研究室では、生命の不思議を分子レベルで明らかにし、健康や医療に役立てることに取り組んでいます。
生命工学
- 遺伝子調節システムの設計原理の解明
- メタボロソームを用いた
新しい合成生物学ツールの開発
- 酵素の高機能化
ライフサイエンス・
リソリューション
- 核酸やペプチドを用いた分子標的治療薬の開発
- 新しいドラッグデリバリーシステム(DDS)
医薬品の開発
- コンピューターを用いた薬剤の設計
環境化学系の研究室では、環境汚染の分析・浄化や環境に優しい生産方法の開発により環境を守る研究に取り組んでいます。
環境工学
- 機能性液体を使った二酸化炭素の貯蔵技術開発
- 地球環境問題を分析化学の技術で解決
- めっき=金属製品の長寿命化で環境に貢献
分光・分析化学
- 人工光合成実現のための光化学反応解析
- レーザー分光法を使った新しい分析法の提案
- 超音速分子流レーザー分子分光学
卒業後の進路
就 職
多彩な分野で活躍
幅広いフィールドを学ぶ生命応用化学科だから、将来の進路も多彩です。
卒業生は、化学の知識を活かして幅広い分野で活躍しています。
化学関連製造業
- ㈱ADEKA
- ㈱朝日ラバー
- AGCエレクトロニクス㈱
- 京セラ㈱
- ㈱クラレ
- ㈱クレハ
- 昭和電工㈱
- 日油㈱
- 日本化成㈱ など
食品・医薬品関連会社
- 伊藤園㈱
- ㈱江東微生物研究所
- 正田醤油㈱
- 全薬工業㈱
- 日新製薬㈱
- 二プロファーマ㈱
- ㈱にんべん
- ユニ・チャームプロダクツ㈱
- よつ葉乳業㈱など
環境・ケミカル
エンジニアリング関連会社
- ㈱アサカ理研
- 新菱冷熱工業㈱
- ㈱大気社
- 高砂熱学工業㈱
- ㈱東芝
- 日本防蝕工業㈱
- 福島県環境検査センター㈱
- 三菱ケミカル
エンジニアリング㈱ - 明星工業㈱など
公務員・教員
- 日本大学工学部
生命応用化学科教員 - 警視庁
- 福島県環境創造センター
- 国立研究開発法人日本原子力
研究開発機構 など
生命応用化学科
卒業生の活躍

日本大学工学部
生命応用化学科教員
市川 司 専任講師
- 後輩の育成にやりがいを感じながら、「世の中にない新しいものをつくる」研究に挑戦しています。

京セラ株式会社
川崎工場半導体部品
セラミック材料事業部
ケミカル事業部技術部
魚瀬 達巳さん
- 工学部で化学メーカーエンジニアとしての素養を積み、新規化学材料の開発研究に携わっています。

株式会社クレハ
総合研究所 高分子研究室
西條 光さん
- 新エネルギー回収技術に役立つ地球に優しい樹脂を研究。フィールドの広さが化学の魅力です。

福島県環境創造
センター
研究部 研究員
国分 宏城さん
- 廃棄物焼却施設や埋立処分場に関する研究に従事。化学の力で様々な問題を解決します。
大学院進学
- 約1/3の学生が大学院に進学し、専門分野をさらに深く探求しています。
- 得られた成果を学会発表や学術論文として公表しています。
- 優れた学会発表に対して贈られる優秀賞を多くの学生が受賞しています。
学会発表での優秀賞を
受賞した大学院生
豊川茉那(環境化学工学研究室)
令和3年度化学系学協会東北大会
2021年10月2日、3日
令和元年度
柴崎裕也(光エネルギー変換研究室)
2019年度化学系学協会東北大会
2019年9月21日、22日
安田京磨(生体材料工学研究室)
2019年度化学系学協会東北大会
2019年9月21日、22日
福島未彩(光エネルギー変換研究室)
2019年光化学討論会
2019年9月10日~12日
田代敦也(無機材料化学研究室)
第2回北海道・東北支部材料科学コロキウム
2019年6月14日
平成30年度
渡邊妙子(バイオインフォマティクス研究室)
『トーゴーの日シンポジウム2018~バイオデータベース:つないで使う~』
2018年10月5日
栁昌樹(ナノバイオ研究室)
平成30年度化学系学協会東北大会
2018年9月15日、16日
武田伊織(バイオインフォマティクス研究室)
平成30年度化学系学協会東北大会
2018年9月15日、16日
高橋広大(環境化学工学研究室)
『8th International Symposium on Molecular
2018年9月4日~9月7日
Thermodynamics and Molecular Simulation』
上沢七海(糖質生命化学研究室)
日本応用糖質科学会東北支部会若手研究発表会
2018年7月7日
菅野直登(無機材料化学研究室)
日本材料科学会平成30年度学術講演大会
2018年5月31日
渡邊正輝(環境化学工学研究室)
分離技術会年会2018
2018年5月25日・26日
平成29年度
吉田尚恵(バイオインフォマティクス研究室)
平成29年度化学系学協会東北大会
2017年9月16日、17日
榎木正美(光エネルギー変換研究室)
平成29年度化学系学協会東北大会
2017年9月16日、17日
橋本正明(光エネルギー変換研究室)
平成29年度化学系学協会東北大会
2017年9月16日、17日
新貝昇大(有機材料化学研究室)
第45回東北地区高分子若手研究会夏季ゼミナール
2017年7月7日、8日
吉田尚恵(バイオインフォマティクス研究室)
日本蛋白質科学会年会
2017年6月20日~22日





