工学部を4 年間で卒業するためには、授業の仕組みについて知る必要があります。まずその概要を把握し ておきましょう。各学年は、1 年次・2 年次・3 年次・4 年次と呼んでいます。
半期(前学期又は後学期)の講義科目で2 単位、実験系科目で1 単位など、単位数は科目ごとに決まっています。 科目を履修して合格すれば、単位が修得できます。
科目の合格と不合格については、成績表の「成績」の欄に記載された記号がS、A、B、Cは“合格”で、D、E は“不合格”です。
なお、次のページの4の③特別に定めた区分の単位互換科目及び単位認定科目によって単位を修得した場合は、“合格”として扱われ、Nの記号が記載されます。
素点 | 成績表での表記 | 判定等 | GPA算出時の取扱い |
---|---|---|---|
100~90点 | S | 合格 | GPA算出のための分母(履修総単位数)の計算基礎 |
89~80点 | A | 合格 | |
79~70点 | B | 合格 | |
69~60点 | C | 合格 | |
59点以下 | D | 不合格 | |
履修登録をしたが成績を示さなかったもの | E | 不合格 | |
所定の履修中止手続きを行ったもの | P | 履修中止※ | GPA算出の対象外 |
修得単位として認定になったもの | N | 合格 |
GPAについて
GPAとはGrade Point Average(グレード・ポイント・アベレージ)の頭文字を並べた略語で、米国の大学で広く導入されている成績評価基準のことです。日本大学では、平成17年度からこの制度を導入しています。今のところ卒業要件としては取り扱っていませんが、就職などの際に、GPAの提示を求める企業が増える傾向にあります。また、他大学の大学院進学や海外の大学・大学院進学の際に、GPAが求められる場合があります。成績証明書にはGPAが記載されますので、できるだけ高いGPAを得るように努力してください。詳細については、オリエンテーションの中で説明します。
※履修中止手続きについて
GPA制度では、履修登録をしてそのまま受講をせずに成績評価を受けると、E 評価の成績としてGPA値が下がります。履修登録をした後に授業内容等が勉強したい内容と違っていた場合など、様々な要因で受講を放棄したい場合に、前学期及び後学期の一定期間に、履修登録した授業を中止手続きすることにより、GPA値の不本意な下降を回避することができます。学年行事日程(履修中止期間)をよく確認して手続きすることが必要です。
成績の通知方法は、次のとおりです
科目の区分には、「卒業要件上の区分」、「カリキュラム上の区分」、「特別に定めた区分」がそれぞれあります。
学科ごとに専門分野の特徴を生かして、いくつかの履修コースが設けられており、2年次または3年次から履修コースごとに授業を受けることになります。卒業要件も履修コースによって異なります。
平成29年度カリキュラム | 機械工学科及び生命応用化学科を除く |
---|---|
令和4年度カリキュラム | 生命応用化学科を除く |
卒業するためには、次の要件を満たしていなければなりません。
学科/科目区分 | 教養科目 | 外国語科目 | 体育科目 | 自然科学科目 | 専門教育科目 | 総合選択単位 | 卒業必要単位数計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
土木工学科 | 12 | 10 | 2 | 15 | 80 | 7 | 126 |
建築学科 | 15 | 84(注1) 83(注2) |
7(注1) 8(注2) |
130 | |||
機械工学科 | 17 | 80 | 5 | 126 | |||
電気電子工学科 | 21 | 70 | 10 | 125 | |||
生命応用化学科 | 19 | 80 | 3 | 126 | |||
情報工学科 | 21 | 74 | 9 | 128 |
(注1)建築エンジニアリングコース
(注2)建築デザインコース・アーキテクトコース
学科/科目区分 | 全学共通教育科目 | 教養科目 | 外国語科目 | 体育科目 | 自然科学科目 | 専門教育科目 | 総合選択単位 | 卒業必要単位数計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
土木工学科 | 2 | 8 | 8 | 2 | 15 | 80 | 11 | 126 |
建築学科 | 11 | 84(注3) 89(注4) |
8(注3) 7(注4) |
127 | ||||
機械工学科 | 17 | 70 | 19 | 126 | ||||
電気電子工学科 | 17 | 78 | 10 | 125 | ||||
生命応用化学科 | 19 | 78 | 9 | 126 | ||||
情報工学科 | 19 | 78 | 9 | 126 |
(注3)構造・材料系
(注4)計画・環境系
平成29年度カリキュラム(平成29年度~令和3年度入学者)
令和4年度カリキュラム(令和4年度入学者以降)
授業科目は学年ごとに、時間割が組まれています。不合格だった科目については、原則として次の年次に履修することになりますが、その科目を履修しようとした場合、上級学年で履修したい科目の時間割と重複してしまい、再履修できないことがあります。
余裕をもって卒業するために、各学科・学年で次の表にある単位数を目標に、履修登録や授業科目の単位修得を目指してください。
全学科 | 目標単位(各学年修了時) | ||
---|---|---|---|
1年次 | 2年次 | 3年次 | |
40 | 80 | 120 |
平常試験、定期試験は、科目の履修状況を評価し、単位を決定するための重要な試験です。不正行為は重大な違反行為になります。 試験中は、試験監督者の指示に従い、学生証・筆記用具及び使用を認められたもの以外は、机の上に置かないようにしてください。
大学院の先輩たち「チューター」に勉強を教えてもらえる仕組みがあります。工学を学ぶうえで基礎になる学部共通基礎科目や学科基礎科目がわからない時、留学生の皆さんも気軽に相談しよう!