2022.06.17

郡山市立宮城中学校の皆さん

 令和4年6月17日(金)、郡山市立宮城中学校2年生の皆さんが(上級学校体験ということで、)大学見学に訪れました。私たちは高大連携推進室という名称で活動していますが、その内容はもっと幅広い方々を対象としています。大学という専門の設備や研究機関を訪問し、わかりやすく解説される講義に参加することで将来の自分を意識し、学びの楽しさ、深さを知っていただきたいと考えています。

 当日はまず2~3名の少人数グループに分かれ、生命応用化学科 上野 俊吉教授の無機材料化学研究室での見学・体験と70号館、ハットNE、その他周辺施設を順に見学。その後、集合して土木工学科 中野 和典教授による模擬授業受講というスケジュールでした。

 無機材料化学研究室では「宝石を簡単に作ってみましょう」がテーマ。多くの宝石が思っていたよりも簡単にしかも短時間で作れることに驚かれた皆さん。材料や化学の面白さに触れ、出来上がった宝石と同じように目を輝かせている姿が続々と見られました。

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キャンパス内を回るグループは、講義室や学修支援センター、学生食堂、図書館、体育施設などを見学。広いキャンパスに点在する施設の規模や雰囲気を感じていただけたと思います。

 続く中野教授の講義テーマは「生態系の機能を生かした水環境デザイン」。中野教授は環境生態工学研究室でグリーンインフラ技術について研究されています。施設見学でも訪れたアクアポニックスもその一端です。自然の仕組みをお手本に、自然界と同じような循環システムを人工的に作り出す水環境デザインはロハス技術の社会実装を可能にし、またSDGsのゴールへとつながる重要な取り組みとなります。自然のエネルギーと仕組みを利用する自立したインフラについての講義は、工学への関心を深めるものとなったようです。

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 宮城中学校の10名の皆さん、ご参加いただきありがとうございました。今回の見学をきっかけに、ロハス工学というものと自分たちの未来について、身近なところから考えてみてください。ロハス工学の技術が、皆さんの生活を優しく豊かに支えていく未来を目指していきましょう。