快挙!!2011年度日本機械学会賞3部門で受賞

平成24421()2011年度日本機械学会賞の授賞式が行われ、本学部の「ロハス工学とロハスの家」(機械工学科加藤康司教授・同橋本純教授・同伊藤耕祐准教授・建築学科浦部智義准教授)が栄誉ある教育賞に輝きました。また、機械工学科柿崎隆夫教授等の論文が学会賞を、同じく遠藤央助教による一連のロボット研究が奨励賞を受賞するなど、3つの部門での受賞という快挙を成し遂げました。

さらに、機械工学科加藤康司教授は、これまでの功績が讃えられ、名誉員にも選出されました。 

それぞれの受賞者に喜びの声と今後の抱負についてお話を伺いました。

 

 

 

サステナブルシステム研究室ダブル受賞!

%e6%97%a5%e6%9c%ac%e6%a9%9f%e6%a2%b0%e5%ad%a6%e4%bc%9a%e8%b3%9eimage002論文賞受賞「精密人間モデル導入による3次元集団避難シミュレーションの高精度化―学校における集団避難訓練への適用―」

機械工学科 柿崎 隆夫 教授 (写真右)

 

 今回の受賞は、改めて有用な研究として評価された証だと大変嬉しく思うとともに、この研究の重要性を改めて実感いたしました。東日本大震災前から他大学等と共同で研究を進めていましたが、災害対策における重要課題の一つである集団避難の理解に大いに貢献できるものと考えています。

多くの人が参加する集団避難訓練はその性格上頻繁に行うことは困難です。そこで私たちは、現実の環境を再現し、腕や胴体などの関節が自由に動く精密な人間モデルを使った3次元の集団避難行動シミュレーション方法を開発したのです。実際に遭遇する平面・階段歩行、追い越し・待機などの動作を含む、自律的な集団避難行動が可能であることが大きな特長です。実際に行った集団避難訓練の結果によりシミュレーションを検証し、その有効性も確認できました。

私どもの研究室ではロボットやエネルギ応用など主としたロハスの工学を研究してきました.今回の研究はさまざまな災害対策だけでなく、実は人間の行動が関与するあらゆる生活シーンに適用することが可能です.したがって本研究も社会や人々の安全と健康な暮らしを持続させることにきっと役立つと確信しています。

今後も若い研究者に負けず、幅広い経験やこれまでの成果を多角的に結び付けて、新たな技術やシステムの開発に挑んでまいります。

 

奨励賞受賞「複数移動ロボットを用いた車両搬送システムの研究」

機械工学科 遠藤 央 助教 (写真左)

 

今回の奨励賞を頂いた研究は、エレベータパーキングやタワーパーキングの機械式駐車場などの狭いスペースにおいて効率よく駐車することなどを目的に開発を進めてきたものです。車両搬送システムiCARTという名前の開発したロボットシステムは、2台または4台の移動ロボットにより車を左右両側から持ち上げ、車を傷つけたり互いに衝突したりすることなく、短時間に決められたスペースに車を搬送する仕組みになっています。ポイントは、複数の小型ロボットが協調して搬送することです。これにより車より小さいロボットで搬送できるので、狭い場所での運用を可能にしています。

このような複数協調ロボットシステムは、小型ロボットを沢山使うことにより、通常の大型ロボットを使ったシステムと同じ機能を実現するものです。大型なロボットでは、それ自体の製作や運用コストが必要になりますが、小型なら必要に応じて台数を調整でき、ムダも省けます。こうした概念とともに実際の機械設計技術や制御技術も評価されたのだと思います。今後は、工場はもとより、家庭内のライフサポートロボットや介護ロボットへの応用も視野に入れ、技術開発していきます。

今回拝受しました賞は奨励賞ですので、ますます研究者としての気概を高め、「奨励」に応えられるよう研究などに精進してまいります。

 

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※なお、教育賞受賞者のインタビューは後日掲載いたします。