世界中で活躍できるコンテナの避難シェルターに期待高まる

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 課題は「1個人または1家族が使用する避難シェルターをデザインする」。同じ時期に何かコンペに参加したいと思っていた二人は意気投合し、この課題に挑みました。建築設計を学ぶ学生に、昨年の東日本大震災で感じた想いや経験を忘れることなく、将来に活かしてもらう意味も含まれた課題に対し、二人が提案した作品はどのようなものだったのか、詳しく紹介しましょう。

作品名「応急箱~受け継がれていく思想~」

Concept

2012%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%ac%e5%84%aa%e7%a7%80%e8%b3%9eimage005 世界中にあるコンテナというツールを利用し、コンテナの欠点を補い、さらに生活を豊かにするような避難シェルターを考えた。
 コンテナは命を守る強固さを備えている。その一方で外装が単調な色である・構造が丸出しの為、温度変化がダイレクトであるなどの欠点がある。
 私達はその欠点を“入れ子”のような箱をコンテナに挿入することで解決した。さらに自由に移動でき、住戸になるという利点はそのままに。
 この応急箱が世界中で活躍するようになれば、災害でより世界の絆が深まるだろう。   
応急箱~受け継がれていく思想~(PDF)

 浦部智義研究室で行った仮設住宅のプロジェクトにも参加した二人は、自分たちが経験したことや住民の方の話を聞き、住宅にもなり仮設住宅にもなり得るコンテナのシェルターを造ろうと考えました。コンテナは国際規格であり大量に手に入るというメリットがあります。そのままでは生活環境には適さないので、“入れ子”のような箱を入れて内部構造に可変性を持たせたことがポイントです。内蔵式の屋根には部品や工具を収納し、被災地に届いた時に現地で組み立てる等対応ができるところも面白いアイディア。コンテナだから海上輸送もでき、リサイクルや別の用途に使うことも可能です。世界の政府や国連はこの提案を真剣に考慮してもよいのではという審査員の声もあがるほど、高い評価を受けました。

2012%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%ac%e5%84%aa%e7%a7%80%e8%b3%9eimage008阿部慎也さんの喜びの声
 
大学に入って初めて挑戦したコンペで優秀賞をいただけて、大変嬉しく思っています。これからもコンペに参加して、次こそは最優秀賞を取りたいですね。将来は美術館や劇場などの公共建築のこれからに興味があり、人を自由にできる建築を設計できる建築家になりたいと思っています。

2012%e3%83%8f%e3%83%bc%e3%83%95%e3%82%a7%e3%83%ac%e5%84%aa%e7%a7%80%e8%b3%9eimage009佐藤雄太さんの喜びの声
 このような公のコンペで、いろいろな方から評価していただけたのが良かったです。リアリティのある提案だという講評をいただいたので、場所や使われ方は案の内容とは少し違ってもプロジェクトとして取り組んでみたいですね。企画から建築物が完成するまでの建築プロセスに魅力を感じています。そのノウハウを活かしていろいろなことに挑戦していきたいです。

 今後ますます活躍してくれることを期待しています。