「第14回TEPCOインターカレッジデザイン選手権」で佳作受賞

 「第14回TEPCOインターカレッジデザイン選手権」に応募した建築学科の石賀悠也さんの作品が、見事一次審査を通過し、12月18日(土)に行われたファイナリスト10組によるプレゼンテーションに臨みました。
 この大会は、日本国内の大学院・大学・短期大学・大学校・高等専門学校・各種専門学校等に在籍する学生を対象に、毎年ユニークなテーマで、若者のさまざまなアイデアを引き出している競技会です。今回は「ダメハウス」をテーマに、全国から397作品の応募がありました。書類審査による一次選考を通過した選りすぐりの10組の中に、石賀さんの作品「内開きの家」が選ばれ佳作を受賞したのです。
 その喜びと審査当日の感想などを石賀さんにお聞きしました。

 

―入賞おめでとうございます。ファイナリスト10組に選ばれ、佳作を受賞されましたが、今のお気持ちをお聞かせください。

 昨年度から応募したいと思っていたコンペなので、入賞できてとても嬉しいです。プレゼンテーションは緊張しましたが、終わった時点ではいい手ごたえを感じていたので、もう少し頑張れば優秀賞にも手が届いたかなと、少し悔しい気持ちもありますね。

 

―今回の「ダメハウス」というテーマについて、どう考えましたか。

 「ダメハウス」は、学生たちが共同で暮らす一軒家。“ダメ”をいかによいものにできるかをキーワードに、どのように新しい住宅に発展させるかが課題でした。日頃から、新しい建築のアイデアを考えているのですが、このテーマはかなり難しくて、アイデアが浮かぶまで時間がかかりましたね。
 どんな新しいものでも、全てが完璧にはならない。でも、よくなる可能性を持っているはず。視点を変え、違う価値を提示することで、「ダメハウス」もよい住宅になると思いました。
 そこで、今ある住宅の定義とは逆の発想で思いついたのが、「内開きの家」です。

 

―「内開きの家」はどんな家ですか。

 通常、ドアというのは外開きですよね。例えば玄関のドアが内開きになっていたら、置いてある靴が押されて乱れてしまいます。そんな一般的にはネガティブとされる内開きの大きなドアを使って、部屋の空間を構成したのです。ドアを開けたり閉めたりする加減によって、家具の配置が変わったり、さまざまな風景が切り取られていきます。
 新しい住宅のアイデアの中でも、今回は見た目の新しさではなく、新しい使い方・生活の仕方を提案しました。

※作品の詳細は下記をクリックすると見られます。
prezen09.pdf

 

―公開審査当日はどうでしたか。

 3日前から審査の夢を見るくらいのプレッシャーがありましたね(笑)。建築会館という大きなホールで、しかも建築界のノーベル賞と言われる「プリツカー賞」を受賞された西沢立衛氏など著名な審査員の前で発表するわけですから。改めて10組に残れたことは大変貴重な経験だったと思います。
 発表はプレゼンテーション3分で、その後、審査員との質疑応答が7分ありましたが、何を聞かれたかほとんど覚えてないです(笑)。でも、質問を予測して対策を練っていたので、うまく乗り切れました。

 

―このコンペを通して何か得たものはありますか。

 他大学の学生たちの作品にも触れて、さまざまな考え方を学びましたし、とても刺激になりました。このコンペで入賞したことは、自分にとって大きな自信につながっています。これからもこうした経験を積み重ねていくことが大事だと思います。

 

―建築の魅力と将来の夢についてお聞かせください。

 家の形が変われば、生活スタイルも変わる。建築にはそんな大きな力があり、社会を動かす力も持っています。また、建築物が完成するまでには、長い時間と大変な労力がかかりますが、その分、多くの人に永く使われていくというのが建築の魅力ですね。人々の喜ぶ顔や楽しむ姿を見たり、「よかったよ」と声をかけてもらえることで、それまでの辛さも消えるのだと、建築家の方は言っています。自分もそんな体験をしてみたいですね。
 新しい建築の可能性を拓く。そして建築史に残るものを造ること―、それが私の将来の夢です。  

―ありがとうございました。夢の実現を楽しみにしています。