「もの・クリCHALLENGE2012」で機械工学科1年生チームが見事入賞

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ロハスの家を応用した癒しの家とは!?

 

―もの・クリCHALLENGE2012入賞おめでとうございます。この大会に参加したきっかけは何ですか。

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高倉さん:私たち3人はモノづくりに興味があり、現在課外生としてサステナブルシステム研究室に在籍しています。それで、指導教員の柿崎隆夫先生と遠藤央先生に相談してみたところ、承諾をいただくことができました。

高橋さん:課外生は卒研生と違って、どんなことに取り組むかは自分たち次第。やりたいことにいろいろ挑戦できる環境にあります。

 

―「くまモンの家」のアイデアはどのようにして生まれたのですか。

高森さん:「くまモンへの贈り物」というテーマなので、くまモンが喜ぶものは何か、そして日本大学工学部として提案するにあたって、最も特色が出せる技術とは何かを考えました。

高橋さん:先生からは一日一人10個のアイデアを提出するようにと言われましたが、それが大変でしたね。

高倉さん:くまモンについてインターネットで詳しく調べたりしました。くまモンの手の形状では、タイピングは難しいだろうなとか、熊本のPRの為に全国を行脚して疲れているだろうなとか…。いろいろ考えた結果、“くまモンを癒すもの”という方向性が決まりました。

高森さん:そして、他の大学にはできない、日本大学工学部ならではの技術は何かと考え、「ロハスの家」に着目したんです。熊本県は地下水を水資源として利用していますが、減少傾向にあり渇水問題を解決するための対策が必要となっています。

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高倉さん:ようやくアイデアが固まり、そこから本格的な製作が始まったんです。

 

―どのように製作を進めていったのですか。

高倉さん:事務局から支給される材料費が決まっていたので、その中で使える材料や経費を算出し、業者に発注しました。

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高森さん:水浄化システムの設計・製作は私が担当しました。電動式灯油ポンプの一部を改造して、ペットボトルのろ過装置で水を浄化して循環させる仕組みになっています。最初は浄化についての知識は全くなかったので、%e3%82%82%e3%81%ae%e3%82%af%e3%83%aa%ef%bd%83%ef%bd%81%ef%bd%8c%ef%bd%8c%ef%bd%85%ef%bd%8e%ef%bd%87%ef%bd%85%ef%bc%92%ef%bc%90%ef%bc%91%ef%bc%92image010土木工学科の中野先生にアドバイスを頂戴したり、本で調べたりして、どの方法が良いのかいろいろ実験を重ねました。

高橋さん:食紅を溶かした水を汚水として使ったのですが、細かい粒子である食紅を活性炭で吸着できることも、実験して初めて知りました。

高森さん:そして、くまモンの家の設計・製作については、美術が得意な高倉くんに担当してもらいました。

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―入賞した感想をお聞かせください。

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 製作からプレゼンまで慌ただしかったこともあり、入賞した実感も後からジワジワと湧いてきた感じです。

高倉さん:入賞よりも、作品が完成したことの方が自分としては嬉しかったですね。

高橋さん:入賞できたことはもちろん、この活動を通していろいろな体験ができました。これからモノづくりに携わるうえで、とてもよい経験になったと思います。

 

―今後の目標についてお聞かせください。

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高倉さん:コミュニケーション機能のあるライフサポートロボットを作ることが目標です。今は、癒し効果があるとされるロボットを分解したり改造したりしながら、その構造やシステムについて勉強しています。

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―皆さんの今後の活躍に期待しています。頑張ってください。

 

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