学生の活躍

建築学科の学生2名が二級建築士試験に見事合格しました

新制度スタートの初年度に受験資格を活かして在学中に挑戦!
合格率20%の難関を突破し、二級建築士の資格を取得する

 この度、建築学科4年の大槻彩夏さん(左)と川村慧さん(右)が、令和2年二級建築士試験に見事合格しました。建築士法一部改正により、令和2年の二級建築士試験から受験資格における実務経験が問われなくなり、一定の指定科目を修め所定の学校を卒業すれば、受験可能になりました。工業高校の建築科を卒業した大槻さんと川村さんは受験資格を有していることから、新制度がスタートした初年度にあたる令和2年の二級建築士試験に挑戦しました。学科の試験合格率は40%前後で、学科試験に合格すれば受験できる設計製図の試験合格率は約50%。学科・設計製図の試験ともに1回でクリアできるのは20%程度という難関の試験です。二人は3年生の10月から、工学部と日建学院が提携して実施している建築士アカデミック講座を受講し、本格的に試験勉強に取り組みました。7月5日の「学科試験」に合格。続く9月13日に行われた「設計製図試験」にも合格し、晴れて二級建築士の資格を取得することができました。二人に合格の喜びとともに、その道のりについて語っていただきました。

 

二級建築士は自分にとって価値のある資格。
次は一級建築士を目指します。

大槻 彩夏さん(建築学科4年)

 高校の授業で設計の楽しさを知りました。将来は設計の仕事がしたいと思い、大学に進学。いつか絶対に建築士の資格を取ろうと心に決めていたので、今回の挑戦を決めました。本格的に試験勉強を始めたのは大学3年生の春休みから。日建学院の講座に通いながら、テキストを読んだり、過去問を解いたり、毎日8時間以上勉強しました。取りたい一心で頑張りましたが、当日の学科試験は不安ばかり。特に午前中の試験で建築計画の問題に悪戦苦闘し、「これは駄目かも」と落ち込みながら午後の試験に臨みました。自己採点の結果、なんとか合格ラインに達していたので、すぐに設計製図の対策に取り掛かりました。まずは部材の名前を覚えることから始め、矩計図(かなばかりず)を速く書けるようになるために、ひたすら線を引く練習もしました。法律や要件をクリアしなければならないので、自由設計とは違い、正解のある設計とも言えます。日建学院から様々な課題を出していただいたおかげで、学科試験の時より自信を持って臨むことができました。発表の日、日建学院の方から連絡をいただき、合格したと分かった時は大変嬉しかったです。絶対に取りたいと思っていた二級建築士の資格を手に入れ、やればできることを証明でき、大きな自信になりました。また、二級建築士の勉強を通して、改めて建築の仕事は責任ある重大な仕事だと感じました。

 就職先は構造設計事務所の設計部に決まりました。設計製図の勉強をしている期間にインターンシップに行き、ここなら自分のやりたい仕事ができると思った会社です。二級建築士の資格を活かして、住宅設計に携われたらいいなと思います。今年は一級建築士試験に挑戦しようと思い、すでに勉強も始めています。一級建築士の資格を取ったら、大規模な建物の設計にも携わりたいと思っています。

 合格するためには、中途半端な気持ちではなく、この資格が自分にとってどんな価値があるのか、将来どう役立てたいかを考え、目標を持って取り組むことが大事です。頑張れば、結果もついてくるはずです。受験資格がある方は、ぜひ挑戦してほしいと思います。

二級建築士試験への挑戦は、希望の就職を叶える近道になります。

川村 慧さん(建築学科4年)

 建築学科の中でも数少ない二級建築士の受験資格を持つ学生として、在学中にチャンスを活かすべきだと考えました。また、社会に出た時、責任ある資格を持つことで責任ある仕事を任せてもらえると思い、人より早く資格を取るためにも受験を決意。資格を取れば就職も有利になるから、就活を中断して試験勉強に集中しました。学科の試験は建築計画・建築法規・建築構造・建築施工の4科目。中でも構造と施工は苦手な分野でした。実際に現場で仕事をしている人なら感覚で分かることも、実務経験がない私にとっては、問題を解きながら覚えていくしかありません。毎日コツコツ、少しずつでも続けることが大事だと思い、5年分の過去問を1日70問ずつ解いていきました。

 設計製図の試験課題は木造二階建てのシェアハウスを併設した高齢者夫婦の住まい。事前に発表されてはいましたが、詳細な要件などは試験当日まで分かりません。さらに製図の試験は手書きで行われます。そして、設計製図の一番のポイントは、実際に家が建つような図面を書けるかということ。プランニングにおいても法律に違反しないよう計画することが重要です。日建学院で独自に作られた様々な設計製図の課題をこなしていきながら、手で覚えいくように図面を書いていきました。試験と同様に5時間ぶっ通しで取り組んだので、学科の試験より辛かったです。自分一人でモチベーションを保っていくのも大変でした。日建学院による個別の丁寧なサポートもあったから、続けられたと思います。

 製図の勉強と同時進行で、中断していた就活を再開。二級建築士試験にチャレンジした意欲を評価いただき、志望した設計事務所への就職が決まりました。いずれ一級建築士の資格も必要になるので、就職する前に二級建築士の資格を取得できたのは大きな収穫です。社会人1年目から専門的な視野をもって仕事ができると思います。また、合格したことでポジティブに考えられるようにもなりました。まずは一級建築士の資格を取得し、将来、いろいろな人に利用してもらえる影響力の大きい建物を建てたいと思っています。

 働きながら勉強するのは大変なので、二級建築士の受験資格がある人は在学中に取得することをお勧めします。就職にも有利です。とにかく諦めずに、毎日勉強をすることが合格につながると思うので、頑張ってください。