水環境保全活動を通して地域に貢献!さらに活動の輪を広げていく
工学部では、幅広い教養を身につけることを目的に、資格試験対策をはじめ、さまざまな課外講座を開講しています。学年・学科を問わず受講できる講座では、他分野の仲間との交流もあり、視野や見聞を広げることができる場としても活用されています。令和4年度から始まった「ロハスの池プロジェクト」もその一つ。土木工学科の学生を中心に、ロハス工学センタープロジェクト『古川池の持続可能な防災親水公園化プロジェクト』に参加しながら、環境保全機能を持続する『ロハスの池』を目指して活動を展開してきました。3年目を迎えた令和6年度には、日本大学工学部の活動を広く伝えたい、古川池を防災親水公園にしたい、という思いを強く持った土木工学科で学ぶ学生たちが一念発起し、新たな学生団体「ロハスの水環境」サークルを立ち上げました。
昨年度の活動を振り返りながら、「ロハスの水環境」サークルの今後の展開について紹介します。
持続可能な池の実現に向けた取り組みから水環境分野について学ぶ
活動報告R6.5.8~R7.2.17
●R6.5.8 植生浮島に設置する苗の選定。生育状況を確認するために学内の水槽で実験。


●R6.5.22 植生浮島を作成し、古川池に設置。水槽で育った植物を古川池に移動しました。


●R6.6.1、R6.10.26 徳定川・古川池清掃活動に参加。地域の方と協力して水環境保全に貢献!


●R6.7.12 産学官民による古川池現地視察に参加。土木工学科の卒業生である郡山市の村上一郎副市長に直接お話を伺いました。


●R6.5.26、R6.8.2・3 工学部オープンキャンパスで水槽を使った植生浮島の実験と活動内容を紹介。林真理子理事長も見学に来てくださいました!


●R6.9.28 西郷村にある堀川ダムで生息し生態系を脅かすウチダザリガニ捕獲作業に参加。
●R6.10.2 いよいよ植生浮島で育った空心菜の収穫!この日は2.8㎏を収穫し、メンバーで試食。思った以上に美味しかった!


●R6.10.12 猪苗代湖の水草回収活動に参加。産官学民で協力し、水質汚濁の原因となる水草(ヒシ)を回収しました。
●R6.11.28 収穫も終わり、植生浮島の回収作業を行いました。
●R7.2.1 猪苗代湖のNPO報告会に参加。古川池の親水化を目指すために水環境の調査方法や対策などを学びました。
●R7.2.3、R7.2.12 南湖公園の水質調査、古川池の水質調査に参加。水質の現状を理解し、試験方法や解析方法を学びました。
●R6.11.19、R7.2.17 ロハスの池プロジェクト中間及び期末報告会で活動の成果と次年度の新たな計画を発表。


新たな企画を通して、子どもたちや地域の人々にロハスの水環境の取り組みを伝え、プロジェクトの発展に寄与したい
ロハスの水環境サークルでは、「ロハスのまち」「ロハスの池」の実現化を長期的な目標に掲げ、これまでの行ってきた活動に加え、R7年度は新たに小学生や中学生を対象に「ロハスの浮島製作」と「ロハスフェス」の実施を計画しています。植物を育てることや自然と触れ合いながら、水環境に興味を持ってもらうことで、古川池の親水公園化の促進につなげていきたいと考えています。
1年生をはじめ、土木工学科以外の学科からも新入部員が多数入り、総勢29名になりました。5月2日には、日本大学東北高等学校の理科部のみなさんと合同で、今後の活動スケジュールなどについて打ち合わせを行いました。課外講座からサークルになり、今後は学生が主体的に活動を行っていく場となります。中心となる4年生は「子どもたちや地域の人たちに工学部のロハスの取り組みを知ってもらい、ロハスの池プロジェクトの発展にも貢献していきたい」と意気込みを語っていました。学科の垣根を越えたロハス活動拠点として、今後の学生たちの活躍に期待も高まっています。
ロハスの水環境サークルの活動やイベントの案内は公式Instagramで発信しています。水環境に関するボランティア活動や地域との交流に興味のある方はぜひフォローして、活動にも参加してみませんか。
★ロハスの水環境サークルInstagram:@nu_lohasnoike