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建築学科4年の鈴木俊哉さん、渡邉大さん、同2年の中山翔太さんが二級建築士試験に合格しました

在学中に難関の試験に合格!!建築士への道

 この度、建築学科4年の鈴木俊哉さんと渡邉大さん、同2年の中山翔太さんが二級建築士試験に合格しました。
 二級建築士の合格率は、学科試験で40%前後、設計製図試験が50%前後、総合合格率は約25%という難易度の高い資格です。

 建築学科では日建学院と提携して建築士アカデミック講座を開講し、受験する学生をバックアップしています。この講座を受講し見事合格を果たした3人の学生たち。二級建築士試験合格まで、三人三様の道のりについて語っていただきました。

資格の勉強で身についた確固たる知識が将来役立つ
建築学科4年 鈴木 俊哉さん(静岡県・科学技術高等学校出身)

 高校選択時に建築図面に興味を持ち、建築学科へ進学を決意し、担任の先生の勧めもあって工学部に進みました。すでに二級建築士受験資格を持っていたので、1年次はあまり考えずに受験して、失敗してしまいました。2年次の4月から建築士アカデミック講座に通って試験対策をスタート。課題は学科試験の苦手科目の克服でした。2年次、3年次とチャレンジを続けましたが、得意、不得意のギャップが激しく、4科目の合計は合格基準点を越えても、基準に届かない科目が出てしまうのです。4年次に受験するときには、得意な分野は問題集を解いて多くの問題をこなし、苦手なところは講座の授業に集中、質問して解決するという自分なりの攻略法ができました。全体を通して自分の力を把握して、対策しておくことはとても重要だと思います。

 学科試験合格後、夏休みも講座に通って設計製図の試験対策を行いました。限られた時間でいかにスピーディにプランニングして正確に書くか、何度も練習を繰り返し、ついこだわってしまいがちな自分の癖を克服。周りから刺激を受けますし、友人たちに負けたくないとモチベーションも上がるので、大変役立つ講座でした。成功談ではないかもしれませんが、4年かけて合格したことによって、知識の定着、理解に繋がったと感じています。

 4月からは地元静岡のゼネコンで施工管理の仕事に就きます。就活時、二級建築士試験にチャレンジしていること、そして一級建築士を目指していることは大きなアドバンテージになったと感じました。就職後は一級建築士試験に合格することを目標の一つに、全国の支社で幅広く経験を積み、将来は地元静岡県に貢献していきたいと考えています。

大学進学の意義を達成。着実にキャリアを夢へ繋げていく
建築学科4年 渡邉 大さん(福島県・郡山北工業高等学校出身)

 二級建築士の資格は就職にも有利で、豊富な知識が得られるため在学中に取得しようと思いました。自分の性格と将来を見据えて、受験のタイミングも計画的に考え、1年次は授業を優先、2年次に学科試験に合格、3年次は就職活動に集中、4年次で初めて設計製図の試験を受けた結果、目標を達成することができました。学科の試験勉強は独学ということもあり、とにかくコツコツと積み重ねていき、テキストを2,3周して、過去問も同様に繰り返し学習しました。授業の課題と並行するのは大変でしたが、自分の決めた目標に向けた努力なのでやりがいがありました。設計製図試験の対策は独学では難しいと思い、4年次の夏休み前から建築士アカデミック講座に通いつつ、自宅でも課題以外にトレース練習を重ねていきました。どれだけ机に向かえるか、どうやって書くスピードを上げていくか、自分なりの工夫に加えて、講座でいただいたアドバイスが大変役に立ちました。準備は万端かと思っていましたが、かなり大きなポイントでミスをしたかもしれない、と自己採点後は自信が無くなっていたので、合格がわかったときはものすごくうれしかったです。資格は一生の財産になります。大学に進学した意義を達成でき、自分の選んだ道が正解だったと実感しています。

 中学生の時からずっと胸に抱いてきた「住宅」への思いを叶え、春からはハウスメーカーでの新たなステージが始まります。お客様と直接向き合う仕事で経験を積み、人と人との出会いを大切にし建てたもので地域との関わりを創り出せるような仕事ができたらと思っています。
 後輩の皆さんも目標達成のために使う時間の価値を大切にし、夢の実現に向けてぜひ頑張ってください。

資格試験合格で得た学びを糧に、次のステップへと踏み出す
建築学科2年 中山 翔太さん(福島県・福島工業高等学校出身)

 父が建築設計の仕事をしていた影響もあり、建築の道を目指しました。在学中に建築士の資格を取りたいと思っていたところ、大学と提携したリーズナブルな建築士アカデミック講座のことを知り、1年次の冬の基礎講座から受講し始めました。2年次になって、直接日建学院に通い、基本的に講座を中心に勉強を進めていましたが、学科試験の1か月くらい前に受けた模擬テストの結果を見て、それまで法令集を使わなかった過ちに気づきました。法令集の引き方、使い方の習得には場所を選ばずとにかく覚えようと必死に頑張りました。日建学院では過去の傾向からリサーチしたいろいろな問題を出してくれるので、その予習復習を続けていくことで、後半は得点も安定してきたと思います。

 学科試験はある程度手ごたえがあったのですが、実技の設計製図には本当に苦労しました。高校で学んだ製図とは全く異なり、限られた時間の中で正確に書き上げることが非常に難しく、練習では6時間もかかってしまうこともありました。どうすれば早く書けるのかコツが掴めないまま、ひたすら書き続けスピードを上げていきました。初挑戦の2年次で合格できたことは本当に嬉しいことなのですが、まだまだ自信がついたというところまでは行っていません。運に助けられたのかなと思っています。ここからはもっと学びを深め、一級建築士の資格取得を含めて次のステップへ繋げていきたいと考えています。公共施設など地域に役立つ建築物の設計に携われる一級建築士になることが今の将来の目標です。