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射撃部の橋本青依さんが全日本学生スポーツ射撃選手権大会で個人2位に輝きました

オリンピック選手から直接指導を受け
競技へのモチベーションも向上

 10月17日(木)から20日(日)に開催された2024 年 全日本学生スポーツ射撃選手権大会10Mエアピストル女子立射60発競技において、橋本青依さん(土木工学科3年)が個人2位という素晴らしい成績を収めました。日本大学東北高校時代は主にライフル競技に出場していましたが、大学の射撃部に入ってからはピストル競技1本に絞り、徐々に実力をつけてきた橋本さん。海外でも活躍するハイレベルな学生たちが集結した本大会で、惜しくも1点差で優勝には届かなかったものの、これまでの成績からジャンプアップしての準優勝。今後への期待も高まっています。
 橋本さんの喜びの声とともに、今後への抱負についてお話を聞きました。

―この度は準優勝おめでとうございます。感想をお聞かせください。

 本大会は学生のみが参加する全国大会でしたが、海外の試合にも出場する強豪が集まっていたので、その中で準優勝できたことは大変嬉しいです。これまでの最高は3位で、なかなかそれ以上の成績が出ていませんでした。この結果を糧にして次は優勝できるように、より一層励んでいきたいと思います。

―いつ頃から射撃を始めたのですか。

 高校から始めました。日本大学東北高校にはライフル射撃部があり、他の高校にはあまりない部活だったので興味を持ったのがきっかけです。初めはビームライフル競技の方だったのですが、友人がビームピストル競技をやっていたので私も挑戦してみたら楽しくなり、両方やりながら大会でも2種目に出場していました。やはり的が大きい分、ピストルの方が当たりやすいこともあって、成績も上がるにつれピストルの方が面白くなってきて移行しました。工学部に進学したのも、射撃部があったことが理由の一つでもあります。

―大会での成績が向上した要因は何ですか。

 大学に入ってから練習時間も増え、サークルの仲間から練習方法や考え方を教えてもらったり、競技経験を積み重ねながら徐々に実力がついてきて、自ずと大会でも良い成績が出るようになりました。技術面は練習ありきで、練習によって磨かれていくものですが、メンタルは試合への取り組み方が重要になります。高校時代は勝たなければという思いが強く、それが過度な緊張をもたらし競技に影響することが多々ありました。今は勝ちに拘らず、「今日の試合は明日のための練習」というくらいの気持ちで、適度な緊張と平静を保ちつつ競技に臨むことで、いい結果に結びついていると思います。本大会はリラックスして臨めましたが、国体の予選では緊張してしまい、全国大会に進むことはできませんでした。心のバランスを整え、心技体を鍛えていかなければと思います。

―射撃の魅力について教えてください。

 射撃は他者と競うのではなく、自分との闘い。自分の世界に入り込めるところが、やっていて楽しいです。引き金の引き方がポイントですが、銃を構えて、腕を上げて、下ろしながら引き金を引くという動作を一つ一つ丁寧に行い、その動作を組み合わせていきます。自分の理想の撃ち方を確立していくことに面白さを感じます。また、競技人口が少ないこともあり、有名な選手と関われる機会が多いのも魅力です。今使用しているピストルは、射撃部の前顧問で、現在郡山市射撃協会会長の小野信太郎さんから譲り受けたものですが、グリップは自分に合うように、オリンピックに出場された方に削っていただきました。撃ち方について教えていただいたこともあります。個人競技なので、一人で練習しているとモチベーションを保つのが難しいのですが、こうして一流選手からご指導いただけることが楽しみでもあり、励みになります。社会人になってから始める方もいらっしゃいますし、歳をとっても続けられるのも射撃の魅力ではないでしょうか。

―今後の目標をお聞かせください。

 来年は国体に出場して、いい成績を収めることが目標です。全国的な大会から県大会、学生だけの大会など様々な大会に出場していますが、まだ海外の大会には出たことがないので、いつか挑戦してみたいなと思っています。

―ありがとうございました。今後益々、活躍されることを期待しています。

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