企業名を背負ってレースに挑戦する重圧をばねに
工学部学術文化サークル連合会に所属するサイクリング部のメンバーである小林瑞宝さん(電気電子工学科3年)と茅野聖也さん(機械工学科3年)は、今年の2月に実業団チーム「日本大学工学部」を立ち上げました。日本学生自転車競技連盟(学連)の大会のみに出場する他学部の自転車競技部でやっていないことに挑戦したいという気持ちが、実業団チーム結成への後押しになりました。運動系の学部ではなく工学部として結成できたことは、全国的に見ても大きな意義があります。スポンサーシップの獲得は個人的なつながりからで、小林さんと茅野さんのアルバイト先の企業の親会社が自転車レースの大会に協賛していたことを知り、直接掛け合いました。その大会に出場し、1位を取れたことも良い方向に働いたようです。他にも支援したい、という声を聞きつけては出向いていき、プロが出場した同レースでの成績をもとにアピールしました。結果、株式会社リフレクシダ様、医療法人仁寿会菊池医院様、安斎電機商会様、加藤測量事務所様、Mr.BATTERY様、東條会様の6企業の方々が快く出資してくださいました。企業のロゴが入ったチームジャージも作成。スポンサー価値を高めていかなくてはならないというプレッシャーを感じながら、数々の大会で結果を残してきました。
2024年シーズン上半期を終え、スポンサーにも成績を報告。チーム「日本大学工学部」の活躍を大変喜んでくださいました。これからもスポンサーの皆さまの期待に応えられるように、より上位の成績を目指していくことを誓うチーム「日本大学工学部」。二人に、これまでの活躍と下半期に向けた抱負を二人に語っていただきました。
小林 瑞宝さん(電気電子工学科3年) JBCF個人ランキング 7位(E2クラス)に躍進!
5月の福島復興サイクルロードレースシリーズ2024第2戦「ツール・ド・ふたば」では、初日Bクラス(20㎞・上級)2位に甘んじましたが、2日目で逆転優勝することができました。得意の上り坂で力を出し切れたのは、ここまで負荷をかけた強度の高い練習を重ねてきた成果だと思います。スポンサーが付いたおかげで練習への向き合い方も変わりました。就活と重なって時間的に厳しいときもありますが、常に9割以上の力で2時間続けるなど、坂道などの負荷のかかるきつい練習を積極的に選んでいます。
特に上半期の大会の中では、「第3回JBCF弥彦ロードレース」E3で優勝できたのが大きかったですね。この大会は一般社団法人全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)の大会で、ランキングを左右するポイントの獲得が掛かっていました。優勝したことによって、JBCFの個人ランキングもE2クラスで7位まで躍進しました。今後はAクラスでの優勝を目指します。
【2024上半期成績】
福島復興サイクルロードレースシリーズ そうまエンデューロ Aクラス2位
全日本実業団自転車競技連盟サイクルロードシリーズ 弥彦ロードレース 1位
福島復興サイクルロードレースシリーズ ツール・ド・ふたば(ふたばステージ) Bクラス2位
福島復興サイクルロードレースシリーズ ツール・ド・ふたば(おおくまステージ) Bクラス1位
茅野 聖也さん(機械工学科3年)スキーとも両立しながら上位を目指す!
スポンサーが付いたことで、意識的にオフシーズンというものをなくし、冬のスタートを早めて練習に取り組んでいました。「ツール・ド・ふたば」の初日Cクラス(20㎞・中級)で優勝。途中までトップ集団に食らいつくも離されてしまいましたが、最後の直線で得意のスプリント勝負に持ち込んだのが功を奏しました。幸先は良かったのですが、6月に落車事故を起こした影響やスキー部にも入っているので競技に必要な体重増量も始めたため、ロードバイクとスキーの練習との調整が今後の課題です。速さを持続する力とメンタルを鍛えたいと思っています。現在3つのサークルを兼部しつつ、機械工学科のモノづくり工房にも参加。大学生活の中で時間を無駄にしたくないという気持ちで、全力で取り組んでいます。下半期もスポンサーに良い報告ができるように全力で頑張ります。
【2024上半期成績】
福島復興サイクルロードレースシリーズ ツール・ド・ふたば ふたばステージ Cクラス1位
福島復興サイクルロードレースシリーズ ツール・ド・ふたば おおくまステージ Cクラス2位
★実業団チームの下半期出場予定の大会
第11回 cycle road race『城d’白河』2024ツール・ド・おきなわ(国内最大級の国際ロードレース)ほか
サイクリング部&実業団チームのさらなる発展を目指す
サイクリング部は、二人が実業団チームとして活動することで、サークルの練習を平日に行い、日曜日はカフェライド的に親睦を深めながら楽しく自転車に乗れる機会を設けています。トレーニングを重ねて競技の醍醐味を感じたいという方はもちろんですが、もっと緩やかに自転車を楽しみたいという方まで、たくさんの部員と活動していきたいと考えています。郡山はサイクリングに最適な街です。皆さんの入部を心からお待ちしています!
実業団チームに関しては、後輩への引継ぎが一番大きな問題となっています。理系学部ということもあり、授業や課題に追われてスケジュール的に厳しいのが現状です。なんとかこのチーム名「日本大学工学部」を残していけるよう、継続させていくための方策を思案中です。二人の活躍を見て触発される後輩たちが現れることを期待しています!
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