10月4日(金)、電気電子工学科と生命応用化学科の大学院生・学部生11名、教員3名(髙橋竜太教授、加藤隆二教授、江口卓弥助教)が福島県内のIHIグループ研究施設2か所を見学しました。株式会社IHIは日本を代表する総合重工業企業です。現在は「資源・エネルギー・環境」「社会基盤」「産業システム・汎用機器」「航空・宇宙・防衛」の4つの事業領域で活動しています。この研究施設見学では、本宮市にある「株式会社IHIフォイトペーパーテクノロジー(VPIT)」、相馬市にある「そうまIHIグリーンエネルギーセンター(SIGC)」を訪れました。
株式会社IHIフォイトペーパーテクノロジーでは、脱プラスチックが社会的に取り組まれている中で、紙製品の利用・紙リサイクル技術について紹介して頂きました。施設見学では、塗工試験ラインにて様々な紙のコーティングソリューション、原質試験ではリサイクルソリューションを見学し、実機レベルの大型機器を見学しました。見学案内役として日本大学工学部OBの方からご説明を受け、活躍されている先輩の姿を伺うことができました。質疑応答では学生より「なぜテクニカルセンターは本宮市にあるのか」という質問もあり、「1945年創業した前身の企業「岡本鐵工」が本宮市にあり、産業機械(特に製紙業界向け)部品供給をIHI(旧社名「株式会社石川島播磨重工業」)へ行っており、その関係から事業の立て直しも含めIHI-Grの「石川島産業機械」となった。その後、2001年にIHI製紙機械部門がVoith Paper社と共同出資しIHIフォイトペーパーテクノロジーを設立した。その際に、石川島産業機械の製紙機械部門が合流し、テクニカルセンターを現在の場所に開所した」とのことで、福島県と関係性が深い会社であることに参加者も驚いていました。
※福島県最大の事業所は、相馬市にある航空エンジン部品製造を担う相馬工場。

株式会社IHI 事業開発部 下山様からのIHIの紹介

株式会社IHIフェイトペーパーテクノロジー営業本部
新事業推進部 山岸様からの事業紹介
そうまIHIグリーンエネルギーセンター(SIGC)では、先進的な再生可能エネルギーの地産地消の実現と、地域主導の新たな自立事業モデルが創出され、被災地域の復興から地域経済の活力再生に向けた新しい街づくりを目指しています。本センターでは、太陽光発電で作られた電気エネルギーを蓄電するだけでなく、水素やアンモニアの生産や熱への転換技術など、再生可能エネルギーを徹底的に有効活用するシステムが確立しています。また、水の電気分解で発生した酸素もアクアポニックスで活用しており、エネルギーを地産地消するシステムを目の当たりにし、参加者が楽しく再生可能エネルギーを学べる見学会となりました。
本学の学生の施設見学を快く受け入れていただいた株式会社IHIグループ様に心より御礼申し上げます。今後とも、株式会社IHIグループ様と日本大学工学部との良好な関係が継続することを願っております。
★IHIのHPはこちらから
★IHIフォトトペーパーテクノロジーのHPはこちらから
★IHIスペシャルサイトはこちらから
★そうまIHIグリーンエネルギーセンター(SIGC)について
エネルギーの地産地消《そうまIHIグリーンエネルギーセンター》
そうまIHIグリーンエネルギーセンター|相馬市公式ホームページ