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新たなロハス工学の拠点づくりを目指す『ロハスの家群跡地再生プロジェクト』が立ち上がりました

学生と教職員が一体となって考えるワークショップ
ロハス工学の拠点づくりの方向性が見えてくる

4月8日(木)、『ロハスの家群跡地再生プロジェクト』の第2回ワークショップが開催されました。本プロジェクトは、学生と教職員が一体となってロハスの家群跡地を有効活用するためのアイデアを出し合い、新たなロハス工学の拠点づくりを目指すものです。この日、本館3階第1会議室に集まった23名のメンバーは4つのグループに分かれて、「どのような場所になってほしいか」、「ロハス技術を使って何ができるか」、「課題について」をテーマに意見を出し合いました。
初めに、前回発表できなかった学生(下の写真左)のプレゼンテーションを行い、その後、進行役の建築学科の浦部智義教授(下の写真右)が第1回ワークショップの資料をもとに、発表された学生や職員の提案を振り返りました。

続いて、学生、教職員のほか、ファシリテーターとして株式会社はりゅうウッドスタジオのスタッフの方々にもご参加いただき、グループワークを行いました。模造紙に書かれた3つのテーマごとに各人の意見や考えを書いた付箋を貼っていきながら、ロハスの家群跡地再生の方向性について検討しました。教職員と学生、学科や学年の垣根を越えた活発な意見交換の場となったようです。

 

学生たちの夢や希望につながるような拠点づくりに期待も高まる

概ね意見が出揃ったところで、班ごとに考えをまとめて発表しました。「どのような場所になってほしいかについて」は、地域との交流の場、ものづくりの場、ロハスを体感できる場、健康に関する場など、共通する意見が多く出されました。「ロハス工学技術を使って何ができるか」については、アクアポニックスやバイオマスステーション、再生可能エネルギーの利用といったこれまでの研究成果の中で、無農薬栽培や飲料水の自給自足などの技術を発展させた提案もありました。一方で、「課題について」の意見として、運営体制や集客方法などの具体的な課題が浮彫りになりました。

各班の発表を総括した浦部教授は、特に課題解決に向けて出された学生運営によるプレオープンや既存の建物の中身や外観を可変していくアイデアに着目。また、「農」と「水」もポイントにあげ、試験的な導入も考えられると示唆しました。次回はこれまでの案をベースにリファインした具体案が提示され、さらに議論を展開していくことになります。

最後に全体のまとめとして、ロハス工学センター長の岩城一郎教授は、充実したワークショップだったと強調し、学生と教職員が対等な立場で議論できる教育の場の重要性に触れました。また、学生主体のプロジェクトにしていく考えを示すとともに、学生側から技術や研究の提案を出してもらい、実際に研究開発できたものを評価する仕組みも作っていきたいと伝えました。

参加した学生たちからは、「先生方と直接意見交換できて、普段の授業にはない貴重な経験ができた」、「自分の思いつかない意見が聞けて刺激になった」、「他学科の先生や学生と話すことができて新鮮だった」という感想が寄せられました。また、「次世代の技術を取り入れ、注目を集めるロハス工学のシンボルになってほしい」、「学生主体の研究プロジェクトができたり、新しいアイデアが生まれる場所になってほしい」など、学生にとっても夢や希望につながる拠点として大いに期待も高まっています。今後もワークショップを進めていく中で、新たなロハス工学の拠点づくりを目指すとともに、学生が「自主創造」の学びを体現できる場になるようサポートしてまいります。