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土木工学科の水環境を学ぶ研究室と地域住民が協働で古川池清掃活動を行いました

産官学民で連携して取り組む『ロハスの池プロジェクト』の活動を通して地域に貢献する学生たち

5月28日(土)、工学部の教員・学生と古川池愛護会による古川池の清掃活動『春の陣』が行われました。24年ほど前から毎年春と秋に、土木工学科の水環境について学ぶ研究室等の学生・教員が中心となり、古川池に流入する徳定川の清掃活動を行ってきました。2014年からは、キャンパス周辺の4町内会で結成された古川池(徳定川)愛護会(会長:高橋晋也氏)を中心とした住民との協働で実施されるようになりました。昨年度、ロハス工学センタープロジェクトとして設置された『古川池の持続可能な防災親水公園化プロジェクト(通称:ロハスの池プロジェクト)』でも連携を図り、ともに古川池の治水対策や環境整備実行に向けて活動を行っています。現在、土木工学科の水環境システム研究室(指導教員:手塚公裕准教授)と環境生態工学研究室(指導教員:中野和典教授)を中心に植生浮島による水質浄化能力の調査・実験などを行っており、古川池の環境保全に向けた取り組みが進められています。清掃活動には学生16名、教員4名を含む総勢100名以上が参加。環境生態工学研究室は第3池を、水環境システム研究室と環境水工学研究室(指導教員:梅田信教授)は第4池を担当してゴミの収集にあたりました。また、本年度から始まった課外講座『ロハスの池プロジェクト体験』を受講している学生2名も参加し、地域の方たちと一緒に汗を流しました。





 

昨年にも増して、大型のゴミもたくさんあり、学生たちの奮闘ぶりが光っていました。品川萬里郡山市長(右下の写真)も激励に訪れ、感謝と労いの言葉をかけてくださいました。品川市長は、「産学官民が一丸となり大きな社会運動の流れをつくってきたことに感銘を受けています。この取り組みが素晴らしい成果となるよう、郡山市としてもバックアップしていきたい」と話し、ともに取り組んでいく決意を示されました。また、古川池の環境整備に関する研究に取り組む学生たちには、「頑張った学生さんには『郡山市長賞』を贈りたい」と大いに期待を寄せていました。

 

参加した学生は、「古川池を使った実験を行っていることもあり、きれいにしていきたいですね。水は生態系や人々の生活を支えている大切な資源。それに関わる研究ができてやりがいがあります」と研究への意欲をのぞかせていました。課外講座の受講生は、「水質分野に興味があり参加しました。将来は公務員になりたいと思っています」、「自分たちの住むまちをきれいにしたかったので、参加できてよかったです」と二人とも貴重な体験ができたようです。

 

ご参加いただいた皆様ありがとうございました。今後も取り組みの輪を広げていき、古川池の環境保全に努めてまいります。また、多くの学生の皆さん、地域の方々のご参加をお待ちしています。