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土木女子の会で『ふくしま復興再生道路』の建設現場の見学を行いました

女性の土木技術者も活躍する
最前線のインフラ整備の現場を体感!

 9月14日(水)、土木女子の会に所属する1年から3年までの学生16名が、『ふくしま復興再生道路』吉間田滝根線の県道バイパス工事の現場を見学しました。福島県は東日本大震災後、中通りと浜通りを結ぶ主要8路線を『ふくしま復興再生道路』と位置付けて整備事業を行っています。今回は、「復興まちづくり・交流ネットワーク基盤強化プロジェクト 」 に位置づけられ、浜通りと中通りをつなぐ重要な道路となっている吉間田滝根線(広瀬工区)の橋梁上部工の架設工事を行っている現場を見学させていただきました。広瀬工区はあぶくま高原道路小野 ICから小野富岡線までの9.2kmの道路です。橋梁を走行する車の荷重を支えるコンクリート床版がどのようにつくられているのか、実際に見られる機会はなかなかないので、貴重な体験です。さらにこの橋梁には、土木工学科の子田康弘教授が企業との共同研究で進めている高耐久性床版を使った実構造物での実証実験が行われる現場とあって、学生たちも大変楽しみにしていたようです。

『ふくしま復興再生道路』の概要について、福島県県央建設事務所の工事担当の方が説明してくださいました

ドキドキしながら、高さ20mの道路橋の上まで登ります!・・・・・・・・・・

初めて足を踏み入れた大規模な建設現場に感動!

青いビニールシートの下ではコンクリート養生が行われています

工事の工程の説明や本高架橋の特徴などについて説明を聞きました

急勾配になっているカーブの路面を歩いて体感!・・・・・・・・・・

コンクリート打設前の配筋状態も見学しました!

鉄筋の中には研究に使用する、歪みを計測するセンサコードが埋め込まれていると説明する子田教授

 約1時間にわたり見学した高架橋の建設現場。見学の終わりに、案内してくださった工事担当者の方から、「開通したらぜひ利用してください。また、みなさんと一緒に仕事ができる日を楽しみにしています」と学生たちへのエールもいただきました。

公務員を目指している3年の石井文雅さん(写真右)は、「作業中のコンクリートの打設現場を見ることができて良かったです。完成したら自動車しか通れない場所を実際に歩いて見られる貴重な経験ができました。子田先生の研究の一端に触れたり、土木女子の会の先輩が現場で活躍していることも知り大変刺激になりました」と話し、有意義な体験になったようでした。土木女子の会の会長の宮田理裟さん(写真左)は「前学期に土木女子の会で顔合わせ会を行い、1年から4年まで交流できたことで、勉強や大学生活ことなど普段からコミュニケーションが取れるようになりましたが、コロナ禍でここ数年、いろいろな行事が実施できなかったので、今回みんなで現場見学ができて大変良かったです。今後、土木女子の会では見学会の他、ボランティア活動なども行っていきたいと考えています」と活動への意欲を語ってくれました。
女性の卒業生が建設現場でも活躍しているように、土木業界では女性技術者の活躍が期待されています。子田教授は、「土木女子の会の活動を通じて、土木工学の魅力を発信していきます」と話しています。